今日のリアリティ:古本・古雑誌内のリアリティという言葉を収集するコーナー

(開始当初のわずか3人で生放送をしていた時代を振り返って)パーソナリティはその個性によって自由に番組を進めた。自分たちで考え、自分たちの言葉でしゃべり曲を書ける彼らは、若いリスナーたちの兄貴となり、話し相手となっていった。
それは大人たちが創った既存のスターにリアリティを感じることができなくなっていた若者たちが、自分たちで見つけ出したスターだった。若者たちにとって深夜放送のパーソナリティはウソくさい作り物ではなかった。親しみが持てて、身近にいて、信じられる存在だった。
オールナイトニッポン大百科 97年10月2日)