文系文化

天明屋尚の「ガンダム」絵が6300万円で落札

最近になってから頭角を現してきている現代美術作家の天明屋尚氏が描いたガンダムの絵画「RX-78-2 傾奇者 2005 Version」が4日、香港で開催されたクリスティーズのオークションで競売に掛けられ4800万香港ドル(約6300万円)で落札された。 「RX-78-2 傾奇者…

茂木健一郎はすでにトンデモ科学者化している!

今まで乙木がずっと分からなかったことの一つに「茂木健一郎」ってのがいたんだけど、この間、ようやく自分の中で整理がついた。 今まで茂木健一郎と乙木との関わりというのは、せいぜいTV番組に登場するのを見るぐらいだったのだけれども、なんというか「…

「伊集院光・日曜日の秘密基地」での蓬莱学園ネタのためのお願い

昨日アップしたものの、放送されなかった「日曜日の秘密基地」での蓬莱学園ネタですが、すでに色々と取材が進んでいることが分かってきました。 すでにネタとしては 「手紙を送るゲーム」 ●33才男性・仮眠具さんの穴 十数年モノの穴です。 友達の家に行っ…

「惑星のさみだれ」の男性キャラを考察してみる(前篇)

ここ一週間、やたらと本を買って読みまくっていた。夏休みが近いからって事ではないけれども、大きな冒険物語のようなものをセレクションして集中的に読んでみた。 田中芳樹 「月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)」 子ども向けの作品であるが、キングコングのノベ…

バディストーリーの構造学:「BLUE DRAGON ラルΩグラド」の失敗を分析してみる。

「BLUE DRAGON ラルΩグラド」の月内打ち切りが決定したらしい。「ヒカルの碁」「DEARTH NOTE」の二連続ヒットという、ここ近年ではそうそうなかった小畑健の快進撃も一段落してしまった感じだ。 小畑健の「BLUE DRAGON ラルΩグラド」は重すぎる期待を担える…

「相手は生身の○○なんだぞ!」と言われて、はてなの流行フレーズの寿命を考えてみたりする

新田五郎(id:nittagoro)さんがコメント欄を閉じてしまった。知人から 「相手は生身の新田五郎なんだぞ!」 と非難を受けた。 「相手は生身の○○なんだぞ!」という懐かしいフレーズにいたく感銘を受けつつも、 id:catfrog以外からこんな非難を受けるいわれ…

HELLSING的に宇野常寛氏がミレニアムの少佐なら、佐々木敦氏はイスカリオテ機関のクロムウェルだよねってのを枕にSFマガジンの論壇誌としての意外な強さの発見について

ネットで決断主義を検索したら、超面白いHELLSINGコピペを見つけたので、ちょっとブクマして引用。 諸君 私は決断主義が好きだ 諸君 私は決断主義が大好きだ 『バトル・ロワイヤル』が好きだ 『リアル鬼ごっこ』が好きだ 『ドラゴン桜』が好きだ 『DEATH NOT…

「トホホで落とそう」恋愛敏感症歌人・穂村弘のエッセイは、ガガガ文庫よりも非モテ男性の希望だなぁーって件

自意識過剰な非モテ文科系男子が読める面白い本を探すのに常に余念のない私(笑)であるが、先週、「よっしゃー、ガガガ・ルルル文庫を全冊買ったから、これの最速レビューを書こう!」と思っていたのであるが挫折した。 いや田中ロミオは想像していたよりも…

95年エヴァンゲリオン文化圏の終わり−−知的な塹壕としての「ゼロ年代の想像力」スタートと、よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」完結について

日常の忙しさに忙殺されてしまっていて、ブログの更新が滞ってしまった。とはいえ、この07年5月が終わってしまう前にどうしても書かねばならないことがあるのは、繁雑さに目がくらみつつも、大変喜ばしいことだと思う。 それがSFマガジンでスタートした宇野…

記憶と記録に対する三種のアプローチ:三題噺「リセット・記憶・偽史」

年末からこのあたりまとめたら面白いだろうなぁと思っている三題噺。「SFが読みたい」の特集を読んで思いついたのだけれども。 リセット:リセット好きといえば東浩紀 記憶:記憶喪失やアルツハイマーネタが大好きな団塊の世代 偽史:偽史闘争に明けくれる…

「蓬莱学園」ファラオゲームが予言した情報社会の悪夢とは?(改題しました)

【電ファミ記事にから来られた方、長いですが、後半に「ファラオゲーム」に関する記述があります】集英社的に「DEATH NOTE」の正統後継コンテンツって言うと、甲斐谷忍の「LIAR GAME」になるのだろう。 甲斐谷忍に関しては、デビュー作である「ソムリエ」か…

さて次のグレンラガンは?

ネットで話が流れていたように主人公シモンの兄貴分であるカミナの死亡。 ここまでは00年代のドラマツルギーとして、「エヴァンゲリオンを超えようとしたらこうするだろう」という予想を超えていないので、今後の奮起を期待したいところ。 主人公が二人組で…

西森博之の「お茶にごす。」を最速レビュー。期待の新連載スタート!

週刊少年サンデーは危機的状況である。去年の1年間で実売が100万部から80万部に落ち込んでいる。 サンデーを支える三人の支柱の一つ、藤田和日郎が講談社モーニングでシリーズ連載を開始する。おそらくクライマックスを迎えつつある犬夜叉が終わったらサン…

造語の天才。「ダサイ」や「ん?」という言葉を作ったのも谷岡ヤスジ

先日、谷岡ヤスジに関するエントリを書いてから、谷岡ヤスジ関連の情報が数多く寄せられ、それが非常に面白い。私は1968年生まれの現在38歳だから、谷岡ヤスジを現役で体験はあまりない。かろうじて記憶に残っているというと、バター犬というのを見た事があ…

「オラオラオラオラ」「無駄無駄無駄無駄ッ!」はどこから来たか? 荒木飛呂彦と谷岡ヤスジ、二人の天才の繋がりを調べる

どうやら一段落したんで一昨日に続けて長文コラムをアップしてみます。なんで忙しかったのかというと、gingerというwebマガジンでマンガ特集を企画をしていたからなんですよ。 団塊の世代向けのWebマガジンなんだけど、資料的価値のあるデータも掲載できたの…

小畑健の「BLUE DRAGON ラルΩグラド」は重すぎる期待を担えるか?

鳴り物のいりで始まった小畑健版のコミック新連載「BLUE DRAGON ラルΩグラド」。面白いのだけれども、さすがに背負わされているモノが大きすぎてその期待を叶えられているのかどうかが結構微妙だなぁという感じもちょっとしてきている。 確認の意味で書くと…

講談社BOXと団塊ジュニアの教養メルクマール

講談社から講談社BOXの第一弾が届いた。泊まり込み三日目にも関わらず、仕事の進捗が遅いので外出がはばかられる時にこーゆーのが届くと嬉しい。HJ文庫の今月の新刊も届いたし、これで今日の泊まりも大丈夫だ。 とりあえず他にも積んであるままの本もいっぱ…

セカイ系ブームを終わらせる筋肉質ヒロインのブームが来るのかなぁ?

筋肉質ヒロインというと、個人的に「永井豪」を思いつく。 加えて「木城ゆきと」と「神野オキナ」を揃えると、日本筋肉質ヒロインが好きな三大クリエイターとなるのではないだろうか? 無論、他にもいるだろうが、乙木一史が思いつくのはこれぐらい。 およそ…

グラビアアイドルの高齢化は、団塊ジュニアの高齢化が底流にある

2006-10-23 - エロ本編集者の憂鬱と希望 グラビアアイドルというのはグラビア、つまり印刷媒体、雑誌媒体に規定されるアイドルなわけだ。であるならば、このグラビアアイドルの変遷も、雑誌という産業構造の変化というものを変数に入れなければ、きちんとし…

米澤嘉博氏と私

訃報 米澤嘉博氏には、某所でのコラムで2年弱ほど仕事をさせていただいた。最後にもらったコラムが「ハリスの旋風」についての600字の原稿だった。 米澤氏の原稿は手書き原稿で、原稿用紙の最後の一マスまで依頼されたとおりの文字数でぴったりとお書き上げ…

DEATH NOTEと脱・正義論(前篇)

なんか岡田斗司夫氏とからめたら変な前置きになってしまった。 デスノートが優れた漫画であるということを述べる点については、岡田氏に対する異論はないものの、解釈に置いて岡田氏さんとは結構、意見を異にする。 すべてを書くスペースがない最終回という…

ジャンプで強調される「自我とシャドウ」の話

なるほどー - yojikのlog 白黒コンビの話は、ようするに互いに欠損したものを補うバディものではあるのだけれども、それがかなり意識的に使われているのではなかろうか? もう一つの使われ方としてあるのが個人的にはNARUTOとBLEACHだと思う。 ジャンプだけ…

「DEATH NOTE」最終回直前と「武装錬金」最終巻にみる、少年向けビルドゥングスロマンの現在

とにもかくにも、ぶっ通しで忙しいままにトラブルシューティングをしているので、和月伸宏論を書けないままにきてしまっている。たださすがに今週のジャンプを見ると、当初考えていた俺のDEATH NOTEの第二部最終回予想とかなり重なっていたので、ここはメモ…

DEATH NOTE最終回に見られるだろうビルドゥングスロマンの現在

多忙の極みで和月伸宏論を描けないままにズルズルと来てしまった。そうなっているウチにデスノートが最終回を迎えつつある。 ニア 「二人ならLに並べる」 「二人ならLを越せる」 あーこのセリフは恰好イイ。すでにストレートでは成立しなくなっている少年…

香椎由宇は、オタク第一世代オジサンにシーラ・ラパーナ的ウケ方をしている

デスノートにも出演が決まった香椎由宇って、本当にオジサン受けをしているよなぁ……。もうちょっと焦点を絞るのであれば、オタク第1世代へのオジサン受け方が過剰なような気がする。 前にもちょっと書いたけど、オレ的には「ローレライ」の公開時期だったり…

オタクが消費者マーケット指標でしかないから、GOETHEにアニメ会社の社長が出る。

まぁタイトルだけでほぼ言い終えているワケなのだけれども……。プロダクションI.G.の石川社長が、セレブになってGOETHEに出るということは良いことではあるのだろうが、それはアニメ製作会社が単なる企業になったということと等価交換だ。 ただ、雑草魂の帯文…

和月伸宏『武装錬金 ピリオド』

はてなダイアリー いつも非常に愉しみに読んでいるはてなダイアリーが、武装錬金の最終回について感想を書いている。 結局、仕事が忙しくて「和月伸宏論」の三回目をまだ書けていないのだけれども、このサイトでも和月伸宏と庵野秀明の比較論と時代的気分に…

年輩クリエイターの戦争モチーフを分析してみる

いやもう年末なので、色々とお世話になった方たちへの挨拶回りなんかもしちゃって、それで忙しかったりもするのだけれども、新城カズマさんやるりあ046さんと個別に話している時に出てきた、「年輩クリエイターが自作に描く戦争モチーフ」に関して簡単にまと…

エヴァンゲリオン評論

Yahoo!¥¸¥ª¥·¥Æ¥£¡¼¥º 注釈部分においてだけでも見ておく価値あり。

O先生はなぜ護憲トレンドか

O先生が『戦時下』『憲法』というのは、《童貞クルセーダーズ》《童貞ナイツ》*1(©加野瀬未友)だからじゃないでしょうか? 《童貞クルセーダーズ》は、人間の持つ有限の正義感を配分することなく、一つの事柄−−反戦・フェミ・エコetc.−−に注ぎ込むため、…