ライトノベル周辺雑記

笹本祐一のG-conでの発言(2chからだからまぁ話半分に)。ちょっと面白い。SF周辺ジャンルからライトノベルが生れてきた状況を示している部分がある。実は本格的なSFを書くのは大変だからライトノベルを書こうという作家スタンスも多いしね。

笹本祐一「我々はSFへの読者誘致のための本を書いていたのに、 気が付いたら全く思いも寄らないジャンルが出来ていた(特派員注:ライトノベルのこと?)」

個人的にはあなたがライトノベルと思う小説はどんなモノですかというアンケートを取ったときに、1位になったのは「読みやすい小説」であったことはもっと重視されて良い気がする。2位が「イラストがカバーの小説」でした。もちろん「読みやすい」にはイラストによってイメージ補完されているから「読みやすい」というニュアンスの票も含まれているだろうし、主人公が同年代で共感を呼びやすく「読みやすい」というのも含まれている。
実は半面から見ればそれは、「気楽に書きやすい小説」でもある。ジャンル成熟に伴って小説としてのクオリティが要求されるようになって来ているが、マンガなどを読んでいる小説志望者が、初めて小説を書こうとしたら、それがきわめてライトノベル的になるのは、避けられないのかもしれない。