椎名高志の新連載に思う

今週から「絶対可憐チルドレン」の短期集中連載を始めた椎名高志が自身のサイトにて下記のように述べている。

改造の件といい、スピンちゃんの件といい(笑)、我々大きいお友達にとって少年誌はもうあまり居心地のいい場所ではないのかも。
http://www.ne.jp/asahi/cna100/store/news/040813/040813.htm

椎名自身は、その中においてアッパーズ休刊についても色々述べていたりするが、こうした現場の意見と昨日のNRIの調査と並べて考えるに、経済実感とのオタクマーケットに対する注目のズレというのは割と感じる部分もある。
マニア的に先鋭的ながら商業的な実験が出来る領域は、思った以上に急速に減っているのではないか。これは新人育成の部分においてかなり拙いような気がする
90年代は成功したシステム的な限界が、見えてきたというのもある。一例と意図してはアニメ領域でのキングレコード大月俊倫が作り出した制作委員会方式が限界を迎えている事例が挙げられるだろう。一時期は画期的だったアフタヌーン的な編集方針による雑誌作りの退潮などもその一例かもしれない。
かろうじてオンラインゲーム領域とライトノベル領域が、先鋭的な実験を行う部分として生き残っているのは、昨日、確認できたのだけれども。
いやいや大変だ。