中島らも

まだまだ本も読みたかったし、演劇も見たかった。残念でならない。
中島らもは作家としても大好きだが、FM大阪で20年くらい前にやっていた『中島らもの月光通信』のパーソナリティ兼構成作家のイメージがとにかく強い。大学生活が大阪だったのでホントに良く聴いていた。確か中島がはじめて作った1時間番組のはずだ。
オープニングが「Mr.Moonlight」。後のリリパットアーミーにつながる役者を使ってのコントが盛りだくさんだった。そしてなんとも言えぬサイケな感じで、若手のロッカーを次々と紹介していたのが印象深い。
関東ではほとんど知っている人はいないだろうなぁ。
中島自身は彼が中学生時代に、ラジオ大阪で放送作家時代の小松左京桂米朝がやっていた『題名のない番組』の大ファンだったと聞いている【このラジオプログラムは流石に聴いたことがない。ただSF業界ほかで伝説的な噂ばかり聞いているのだが】。
数年前までラジオをやっていたようだが、電波の都合で聴くことが出来なかった。今考えればどこかからテープを入手しておくべきだった。

見た目本当にどうしようもない、浪速のおいちゃんが、なんでこんなリリカルな恋愛論や「ガダラの豚」のようなSFと伝奇と家族小説が混じり合ったような不可思議な話が書けるのか不思議でしょうがなかった。

ご冥福をお祈りします。