高齢運転手のタクシーはヤバス

夜中三時を過ぎても打ち合わせが始まらないので、しょうがないのでタクシーに乗って帰った。夜八時から打ち合わせをする予定だったのに……。取引相手は??むにゃむにゃ??とかやってるよ。さすがに腹減ったし、相変わらず奴にはプライオリティを間違ってる感が、ムンムンに漂う。
なんつーか、シェンムー並?
普段なら朝まで待ってから始発で帰るけど、正月に首&背中を痛めて、一昨日、整骨院に行ったら「桜木花道か何か」みたいに扱われて首にまで湿布と包帯巻かれている状態なので、えらい久しぶりにタクシー帰宅となる。
個人タクシーの方が深夜料金は安いし、車もよいので寝て帰ろうと思って拾ったら、なんかエラい高齢のじいちゃんが運転している。

爺ちゃん「お客さん、私、何歳くらいに見えますか?」
俺「えー、60代前半くらいですか?」
爺ちゃん「いや、私七十二なんですよ」
俺「そうは見えないですよ(何かやばいのでは??)」
爺ちゃん「実は今まで二ヶ月仕事休んでいて、今日から仕事再開なんです」
俺「何か風邪でも引かれたんですか」
爺ちゃん「いや、実は脳梗塞だったんですよ」

いや、確かにちょっと俺は無謀なところはあるけれど、
脳梗塞の発作を起こして二ヶ月仕事を休んでいた七十二歳の老齢タクシードライバーのタクシーに乗って帰宅したいと思うほど、冒険主義ではない。
ナンかふらふらしてるし。
左手動いてないし、まさか麻痺してないですよね。
なんか道の記憶をなくしたとか言っているので、結局、寝ることも出来ずにナビしましたよ。ええ。

爺ちゃん「長島は回復が遅いなぁ」
爺ちゃん「40になった子供も、もう仕事止めろといってるんですけどね」

いや、やめておいた方が良いと思う。
結局、降りるときに領収書の機械の紙切れを俺が用紙入れ替えをする羽目になったし、PHS連動のクレジットカード支払機(?)の操作まで俺がやらなきゃいけなかったし。これは客の仕事なのか? いや、もっと若い人の仕事の場を作ってあげた方が、交通安全のためにもイイと思う。
なんつーか、スゴイ別の意味でエキサイティングな夜を過ごした。