世紀末と新世紀のカテゴライズ症候群、及びネットコンテンツの編集

2005-05-05 - 絶叫機械+絶望中止2005-05-02 - a_gent ver.2.0がちょっと面白い。
カテゴライズという行為がきわめて90年代的という指摘には首肯する部分も多い。個人的には80年代末期から90年代初頭に意味論・アーカイブス・データベースのブームがあって、それに影響を受けたりしていた。
(金)(ビ)の金魂巻あたりがベースという話にも納得。ああいったパロディカルでシニカルな切り口はカツには辛いかも知れない。
金魂巻とホイチョイプロが好き!
現在は平凡社ライブラリーに所蔵されているが、1989年に思索社から刊行された「鼻行類」あたりも90年代の前半を彩っていたような気がする(←個人的な体験かもしれんが)。

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)


だいたいにおいて世紀末なんつ〜ものは「おお、知の体系化が出来そうな気がするぞ!」と思ってまとめてみて、全然出来なくてシニカルな「悪魔の事典」みたいなものを作るというようなことを繰り返しているワケで……。こうした部分の収集がどのように創発へ繋がっていくかを関わるかを考えると、一語一語のシニカル性に拘泥しすぎるのはコンテンツを理解する上でちゃんちゃらおかしい。
実はこういったことに関しては、世紀末からこっち、松岡正剛とか荒俣宏あたりがどういった態度で知を編集し、臨んでいるかあたりから考察するともっと面白いかもしれないけれど時間がないなぁ。