自分のブログにネット占いや自己診断の結果を5回以上エントリしたブロガーは要注意?

年が明けてから自分のやっている仕事が爆発的に増えはじめてます。もう寝たいよ。地震の最中に何をしていたかというと、横浜のホテルで打ち合わせ(泣) なぜ俺はこんな早朝まで横浜で打ち合わせなのか? 当然ですが、食事・酒抜きです。地震直後だったけれど、深夜だったせいか、安否確認の嫁さんへの携帯はすぐにつながったな。

あ、画像は滝川クリスチュルを。

今回の話題は、その遙か一週間以上前の別件の打ち合わせで出た話。webコンテンツ会社の部長・TVディレクター・心理学者の人と企画打ち合わせしていた中で面白い話が出たのでエントリしておく。


注目URLを見ていると、よく面白いネット占いやネット自己診断がランクインする場合がある。よくネタがつきないなぁと思いつつ、あまり時間がないので、ネタ的に興味を持ったŽ×_è‚¢ぐらいしかやってない。Web制作会社の部長によると、上手いネタを考えつければアクセス数が稼げるしいいらしい。まぁ最近では個人でも簡単に作れる分、webコンテンツ制作会社としては差別化を出しにくいコンテンツになっているらしい。



そのとき、同席した心理学者とTVのディレクターがこう言った。
TV「ネット占いって、視聴率とれるけど俺の嫌いなIQ番組みたいでいやだなぁ」
心理「あぁ、それは面白い視点ですね。これほどネット占いがアクセス数を稼げるのは、みんな不安だからですよ」
オイラ「それは……電話占いにはまる女性とかと深度の違いはあれ、同根ってこと?」
心理「おそらくね。特に自分の占い結果を自分のブログに出す人はその傾向が強いかも……」



確かに最近、自己確認・自己分析に対する世の中の人たちの関心ぶりはスゴイ。「あなたのIQ計ります」というようなTV番組が……正直、オイラはあまりおもしろいとおもわないのだけれども……軒並み高視聴率を稼いでいるのはちょっとおかしい。昨年あたりからか、クイズ番組の形式自体が、自分の知識量を試すと言うよりももっと根本的なレベルでの自己確認を視聴者に迫るようになってきている。



TV「それはさ、やっぱり底流に不安があるんだよ。将来とか自分に対する。あと自信喪失も大きいのかも」
オイラ「加えて言うならあれか、自分の最も関心があることが《自分》ってこと? そとに向かわずに? あ〜、でも分かるなぁ」
心理「健康番組は前からはやってましたしね。あれは健康ブームの一環としてとらえられなくもないけれど、最近、どんどん、自己分析・自己占いとかの要素が強くなっているでしょう? 健康ブームは健康食とかまだ外に関心が向いているような気がしないでもないけれど、単なる自己分析・自己占い系、あるいは細木さんって占い師が視聴率が良いのも、乙木さんの言うとおり、関心が《自己》にあるってことなんでしょうね」



よく分からないのだが、将来に対する不安というのが、色んな形で増大しているようだ。自分の10年後が描けないから占いに頼るというのが、もう少し科学的な衣をまとってIQ番組として高視聴率を取っている。ちょっとこの国はもうどうしようもなく病んでいるのかもしれない。うわ〜怖くなってきた。

俺はさ、90年代最大の流行語は「大丈夫」だと思っているんだ。例えば、電話したとき、相手に「今大丈夫ですか?」って聞くでしょ? レストランに行けば「お水のお代わりいかがですか?」とか「料理はお口に召しましたか?」っていうのが全部「大丈夫ですか?」になっている。そして、それが違和感なく定着してしまっている。相当大丈夫じゃないんだよ、この国は(笑)。あと一押ししたらとんでもないことになるっていう危機感ね。それを、「大丈夫」という言葉を日常生活の中に張り巡らすことによってブロックしているわけ。
(年末特別企画! 菊地成孔が2003年の音楽界を振り返る)より

オイラ「バブル崩壊からこっち、ずっと「大丈夫」「大丈夫」と言い続けてきて、やば、もう大丈夫じゃなくなってきた。んで「占い」「自己分析」がネット・TVで大流行して、その結果を自分のブログに掲載、自分のヒエラルヒー確認をしている?」
TV「よし、『自分のブログでネット占い結果を5回以上エントリしている人は、ノイローゼ予備軍?』というタイトルはどや?」
オイラ「また、根拠のないことを……。これだから在京TV屋は」
心理「まぁなぁ……。でも、そうだな。ネットの自己分析とか占いとかが、はてなの注目URLに乗っていたとして、話題の自己分析は何でもやってしまう人がいたら、『う〜ん、俺なにかを不安に思っているのかなぁ?』と片隅で思うくらいの客観性を持つのは悪いことじゃないんじゃない?」
Web部長「おお、だったら、自分が客観性を持って自分をみれるかどうかの、自己分析診断を組んでネットあげてみるか!」
TV「やめとけ」