オタクvsサブカル本関連

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いや書いてる自分も他の人がどんなの書いているのか分からないので、此処で初めて他の人がどんなのを書いているのか知った!
某所からO社のYさんも書いているという話を聞いたので、かわぐちかいじのお礼の件とかあったから、電話したら「僕、書いてないよ」とか言われるし。恥ずかしいなぁ……。
タイトルだけ見た中で、セレクションとして面白いなぁとちょっと目を引いたのが

前島賢 僕をオタクにしてくれなかった岡田斗司夫へ 断絶と反復と

だろうか。こんな感じで若手が書くのか……とちょっと感慨深い。あと

堀越英美 家政婦はオタクVSサブカル論争に旧制高校生の亡霊を見た!

だろうか……。くそ、オイラの原稿ともろにカブっているじゃないか! オイラの高校も旧制学校からの時代があったなぁ。その高校1年生の時の生活を書きました【ちょうど84年とゆーまさに浅田彰の年だったので】! この辺りは庄司薫から延々と続く伝統があるからなぁ……。もー、白鳥の歌なんて聞こえませんよ!

昨日のコメントの返答など

モノグラフ関連

本人も気にしていたのか……。八方美人に全データ網羅するよりも、適度に自分の好みを前面に出していくぐらいの方が、センス良いのが作れるので、頑張って下さい。

桜坂洋新城カズマ関連

東浩紀さんからコメントが! 私の方もいつも楽しく読ませてもらっています。両作者の来歴を気付いてらしたようで、わざわざ書き込みありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
本当はここぞとばかりに桜坂と新城の早川文庫での批評を書かなきゃ行けないのですが、時間がなくてなぁ。
読丸さんからもコメント! 桜坂洋情報が非常にまとまっているのでいつも重宝しています。SFで作家世代分けることがだんだん分かりにくくなっているので、東さん提唱のオタク世代論で分けてみました。SF世代で分ける基準としては、生年と早川SFコンテストの入賞時期なのかなぁと考えているのですが、早川SFコンテストが中断された以降って、途端に分かりにくくなるので、ちょっと最近使ってません(←別の基準があったら教えてもらえると助かります)
オタク世代論で分けた方が、他の現代大衆文化史ともリンクさせやすくなるので、こちらを使っています。あらゆるオタク文化の原点にSFファンダムからの流れがあると捉えてSF世代論を使うことも可能で、そうすると見えてくるモノもあるんですが、80年代後半から90年代の前半というオタク層が一気に広がった時期にSFって埋もれていたので、リンクさせにくかったりして……。難しい。
あまり世代論やってもしょうがないかなと思う半面、メルクマールとして分かり易いので。多分、オシャレとかライフスタイルとかサブカルとか……そういうのとオタク業界は近づいていくので、そうなると大衆文化史と絡みやすい「オタク世代論」の指標の方が使いやすいのでこうしてみました。

コミックマーケット30年史を読む

SF大会で入手したのを少しずつ消化中。「ライトノベル完全読本Vol.1」とかも参考にしてもらったとか米沢さんから聞いているので以前から興味があった。
コスプレ史とか意外な変遷があって面白い。

英伝コスプレはコミケット40と41(1991年)が最多。夏が同盟、冬が帝国

なぜ? 銀河英雄伝説〈10 落日篇〉の完結は1987年11月なのに? 多分、アニメの影響だと思うけれど。
オタクVSサブカル本の関係で、いくつかメルクマールとなる作品のメディア露出などを追っかけていたんだけれども、田中芳樹関連書籍……とりわけ銀河英雄伝説……は文化伏流として流れているにも関わらず、出るべき時に出てこなかったり異様なときに出てきたりするので、非常に追っかけにくい。
あれほどサブカルチャーに関して造詣が深かった全盛期の宮台真司からも抜け落ちているし、福田和也も「作家の値うち」で田中芳樹を取り上げながら銀英伝を読んでないし……。当時、福田和也のアンテナが一番高かった時期なのに。
実に不思議。

作家の値うち

作家の値うち