「劇場版けいおん!」は、ジブリの対抗馬になるかもしれない

広告代理店系の友人から入ってきた話題なのだけれども、「劇場版けいおん!」の事前の市場調査が、非常に好調らしい。
とりわけ、
女子中学生~小学生への認知度が非常に良い
そうだ。その情報が結構回っていて、各所(スタジオジブリ含めて)、戦々恐々としているという話をちょっと耳にした。
女子小学生~中学生が見に行くとなると、母親が連れていくことになるし、そうすると結局カテゴライズとして、単なるアニメ映画ではなくて、
家族映画になる可能性
があるんだよね。
かつて「天空の城ラピュタ」は非常に出来が良かったものの、興行成績が今ひとつで、そのため、併映となった「となりのトトロ」あたりを契機に、ジブリが一気に家族映画へとステージが変ったみたいなことが起きるのだろうか?
そうなるかどうかはまぁ内容次第だけれども、近年、そういうステージアップを起こしたアニメ映画として、「時をかける少女」「サマーウォーズ」もあった。
でも細田守作品も、デートムービーにはなったけれど、家族映画になったかというとそこまでは到達できていないような気がする。けれど「劇場版けいおん!」は、ひょっとするとそうなるかもしれないという調査結果が出ているのは、ちょっと驚異的だ。
実際、女子中学生が劇場に動くと、映画って動員の予想が付かなくなって、ヒットという例もあるからなぁ……。
まぁ映画は実際のところ蓋を開けてみないとわからないことが多々ある――そうじゃなければ、映画業界、こんなに死屍累々にならない――のでどうなるかは分からないのだけれども、例えば「よつばと!」のフォロー的に「侵略イカ娘」が、ある種の一般視聴作品的に変容してしまったことを考えると、そういう可能性もなきにしもあらずで、ちょっと楽しみだ。