ネーミングセンスが外れるとどうなるか、東映ブルースワットの例

(忙しいが気分転換に10分で書いた仕事仕事!)
カトゆ〜家断絶に取り上げられて、アクセス数が増したのでオマケ。
タイトルネーミングが外れるとひどく悲しいという例が一つある。それは東映特撮番組のブルースワットだ。
ブルースワットの足跡」
http://www005.upp.so-net.ne.jp/a_matsu/blueswat.HTM
この番組、放映当初はサブタイトルが英語だった。
第一話 ビギニング!!
第二話 ロンリーバトル
第三話 インヴェード!!
第四話 ゲッタウェイ!!
第五話 ザ・ライバル!!
第六話 ワンチャンス!!
第七話 スクープ!!
第八話 E.Tベイビィ
ところが、3ヶ月たった第十四話からいきなりサブタイトルが日本語になる。
第十四話 極悪スター誕生
第十五話 侵略CM大放送
第十六話 激突!!暗殺カー
第十七話 ズッコケ新隊員
第十八話 強盗犯は英雄!!
第十九話 魔少年の正体!!
視聴率があまりに低かったのと、視聴者である子供からサブタイトルが分からないという抗議が相次いだ故の突然の路線変更だったらしい。
エクスクラメーションマーク(!)を二個続けるという、英語タイトル時代の習いをなんとか続けようとする第十六話、第十八話と第十九話が悲しい。それにしたって魔少年かよ!とは誰もが思う疑念だろう。
ブルースワットの悲劇……というか特撮モノでおかしなタイトルを付けて、ヘンテコ怪人を出すというのは、ゴレンジャー中期のテコ入れで成功したという前例があるからだ。それまでは比較的スタイリッシュで格好良かったゴレンジャーがいきなり幼児番組化してしまい、オイラも子供だったけれど、「この寒いダジャレセンスを何とかしてくれないか。子供だましで見てられないなぁ」と嘆いた記憶がある。
実は「特捜戦隊デカレンジャー」も英語サブタイトルを続けている。開始当初は、いつタイトルが日本語になるかとドキドキしていたが、大人からも子供からも非常に評判良く、むしろ視聴率は右肩上がりらしく、英語サブタイも継続中。戦隊モノは仮面ライダーよりも対象年齢が低いので英語サブタイは非常な冒険なのだ。
プロデューサーが外国人女性で、それまでは「ラジャー(了解)」を元発音に近く、「ロジャー」に変えさせたりしていて意欲的。
サブタイトルも英熟語としては本来的には存在しないが、イメージが伝わる格好良さ重視のネーミングが決まっているというのがある。
もっとも言うまでもなく、番組自体が面白いから変なテコ入れをしなくて済むという大きいわけだ。ブルースワットはタイトルいじるまでもなくつまんなかったし。
ここから得られる教訓は何かというと

  1. タイトルネーミングが良ければ、とりあえず引っかかって番組を見てくれる
  2. 番組自体の視聴率がよけりゃネーミングセンスなんて問われない
  3. ネーミングセンスが良かったとしても視聴率が悪ければ駄目
  4. よ〜するに「視聴率(もしくは金)があるのは七難隠す」

という如何にもありきたりの結論に到達するわけだ。

ひらがな四文字タイトル論とかも途中まで書いているけど又今度。