「ライトノベル作家入場〜〜!」に入っていない作家

実は先日リストを公開した一つの理由に、「ベスト100位に当然入っていて然るべきなのに入っていない作家がいる!」という反応がネット上で出るのを予測して、どういった作家が挙がってくるか、その反応を見てみたいなと思っていた部分もあったのですが、逆に「入場」に入っているのに「ライトノベル☆めった斬り!」に入っていない作家の方をリストアップしてもらった。
そちらでは「SF視点では割と富士見作家が漏れる率が高い」という新たな観点が入手できたので面白かった。富士見ファンタジア文庫の全盛期はファンタジー要素が大きすぎたから。「ライトノベル☆めった斬り!」は本当に歯ぎしりして悔しいほどに良くできているのでVol.3は頑張らねばいけない。
話を少し戻すと、たとえば「入場」のほうには「あかほりさとる」が入っていない。また「小野不由美」も入っていない。これは何故だろうと考えるのも面白い。単に売れた作家の新旧以上のモノがあるみたい。だれかこのあたり分析してくれないかなぁ……。
「リザーバー」ネタを振ったのは、コレを書けば「この作家が入っていない!」と誰か書いてくれるんじゃないかとも思ったからですが、空振りだった。自分自身も「夜叉猿Jr.でハヌマーン」ネタを(徹夜の影響もあった)大笑いしたらなんかそれだけで抜けちゃったし。
あの時点では、桜庭一樹は入ってこなかったけれど、今度やれば入ってくる可能性は高い? とか何とか考えつつ、投票を予想しています。
【作家のリスト作成に置いてhttp://d.hatena.ne.jp/alisato/20041208#p1にて12月11日に補足があったのでこちらでもチェック】

ふくやまけいこの「東京物語」が早川書房から再刊

星界の戦記Ⅳ」と言い、今月の早川文庫JAは買うものが多い。というわけで、ふくやまけいこの「東京物語」。前は大都社から復刊していたのか?
大正時代物は実は、ある時期から非常にやりにくくなった。いうまでもなく「サクラ大戦」の発売以後だ。ネタとしては極小なんだけど、とにかくビジュアルイメージがいろいろと強烈で、焼き畑をされてしまったように大正モノの企画が通りにくくなった(特にゲームね)。カプコン逆転裁判の原型ともなったにも関わらず、何故かエロゲー化してしまった「御神楽少女探偵団」とか、いろいろ多方面に影響があったからなぁ……。あのゲームメーカーでバイトしてた女の子も、なぜかサクラ大戦を嫌っていたけど、まぁ気持ちは理解できないこともない。ようするにみんなサクラの亜流に見えちゃうってことで。
最近、その影響を脱した作品が出つつある中で、「東京物語」の復刊は嬉しい。
言わずと知れたPBM版「蓬莱学園の冒険!」の元ネタの一つである。87年〜91年にかけてアニメージュで連載していたので、90年では「蓬莱学園の冒険!」出身者は、桧前平介と牧野草二郎のコンビが、一九三〇年「七賢」の中の名コンビ、千里一行と入間灰四郎(ミハイル・ヴラディミーロヴィチ・イェルマーノフの日本名)にしか見えないあたり、色々あったりするのだが。
というわけで、画像はロシア亡命貴族にして、「ミイル・イルージャイ」の著者である幻想小説家ミハイル・イェルマーノフを入れようと思っています。でも今日、家に帰れるのだろうか???
【帰れませんでした……よって画像はなし。あす、舞-HiMEの感想と一緒にアップします】