「トップをねらえ2!」最終回視聴

1〜5巻までを先週見て、今日、最終巻を見る。
全体としては良作だと思う。終わりの接続も1を見ていた人からすると感動的だと思う。 でも2単独で見ると、色んな決着が「心的テーマ」に繋がっちゃうのはどうだろうとは感じた。
榎戸洋司の特色でもあるとは思うけど、あまりに90年代的な心に時代に囚われすぎな気がする。まぁ氏の場合はそういった決着が多いのだけれども。
多分、8〜6年前に「トップ2!」が作られたら素直に名作だと感じたと思う。
「1とは趣向を変えてマクロに振りすぎない」「ミスリードや説明不足が明らかになった時の驚き」といった演出やテーマも、1を解釈した上で乗り越えている部分があるし良かった。
こう書けば分かりやすいかもしれない。1が「物理学が絶対の世界」がベースにあるのに対して、2は超能力やフィジカルキャンセラー、つまり「心で物理学を書き換えられる世界」。
で、「心」を今、ガイナックスが持ってくるのって少し古くない?と言う違和感が少しあった。
この「特異点内で心の交換」。せめて00年までにやってくれれば。もうRPGでもなんでもちょっと出過ぎすぎている観があって。まぁネクストジェネレーションでも超能力設定はあったので次は超能力・魔導かも?みたいな予感はあり、これは80年代末ではすごく面白かったんですが…。
あきらかに後追いであるところの、ゲーム・ゼノサーガシリーズには、その元ネタとして「トップをねらえ!」が非常に多用されているのだが、並行進化的に「ゼノサーガ」と「トップをねらえ2!」が《ミスリード》や《心的宇宙》《ロボットに心はあるか?》《宇宙再創造》のようなモノを共通化させてしまうのが感慨深い。
その意味でもうちょっとガイナックスには先に行って欲しかったなぁ……。
それはデザイン面でのokamaいづなよしつね両氏の登用にもいえる。この二人ならあと8年早くても良いのに。
見た甲斐はあったし面白かった。でも1の様に思い出したかのように再見することはないという感じか。

トップをねらえ2! (6) [DVD]

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