舞-HiMEを蓬莱学園アニメとして見立て鑑賞する 第〇回

舞-HiME2回目感想
流石にキャラクターが多くなり、さばくのに苦労して散漫になった観も否めないけれど面白い。二話としてはしょうがないか。キャラクターをデータベース的配置にしていないのは谷口吾朗がエルドランシリーズ出身だからだろうか? 「オタクに受けるためのデータベース的配置が重要」という意見もあってうなずく部分があるが、幾つかのマーケティングや流通データを複数社見つつ取材しているうちに違う決定的な幾つかの仮説が出てきた。だからサンライズ発の作品としてこのレベルはOKだと思う。とにかく面白く作ろうとしている姿勢が見える。動きで魅せないと面白くないキャラ設定なので、止め絵のアラ(取り分け目を小さくしたことでバランスを誤魔化しにくくなっている)が少し見えるのは少し残念だが、大きな瑕疵ではないと思う。

舞-HiMEが放映される前からなのだが、「蓬莱学園」関連の複数の知人から、「これを脳内変換して蓬莱学園のアニメとしてみる遊びで楽しもう」というメールが次々と寄せられる。
なんというか「九〇動乱」で<見立て>が大好きになった連中がやりそうな感じである。いい加減、みんな決済印を持つ役職付きが多くなったんだから大人になろうよと言いたいのだが、業界人てんこ盛りなのでしょうがない。
流石に「南総里見八犬伝」を使った隠語メールでやろうという遊びは、あまりに煩雑になりすぎるので、二人を除き二週目で挫折したみたい。当たり前だ。みんな忙しいんだから。というか何故、すぐ手の届くところに「南総里見八犬伝」があるんだ?
普通に「蓬莱学園」の説明をするのも面白くないし、SF系サイトからの訪問者多いので、大ネタを年表で一気に説明しておく。分かり易くするためにちょっと年表記述に手を加えてある。

  • 約20億〜10億年前

ホーキング限界にある中性子星破片が地球に到達。地球核に接触・融合。地球内部に巨大な空洞世界(月光洞)と地球内太陽、およびマルチ・プレートテクトニクスが形成される。また一部破片は月にも到達する。

  • 約2万年前〜3千年前

ヴュルム氷河期の中期から後期の時代、まだ広大な氷原と大きな湖があった現在のタクラマカン砂漠に「崑崙文明」が成立する。その技術体系は砂と石を基盤とした一種のナノテクノロジーで、C#効果を持つ中性子星破片を材料とした「応石」という道具を作り上げることで、当時の地球の全人口330万人のうちの一割が崑崙に居住する。

  • 約1万5千年〜3千年前

氷河期の終り。生態系の変化と「応石」による世界シミューレーション管理の破綻により崑崙文明が消失。崑崙は地下へ陥没する(後に蓬莱学園のある宇津帆島として太平洋にて再隆起・再沈降を繰り返す)。人類の一部は地球内空洞世界へと避難。

  • 以降、陰陽思想に基づく60年周期ごとに世界の「算」を繰り返し、その度ごとに中国の殷周革命・水滸伝・八犬伝に記される怪異をばらまき続ける。

60年ごとの周期で行われる「最後の算」と、「地球最後の秘宝」としてその存在すら忘れ去られていたもう一つの地球=地球内空洞世界を巡っての戦いが「九〇動乱」だ。
SFでしょ。
その秘宝への鍵を握る「仁義礼智忠信孝悌」を象徴する8人のヒロイン=八仙と、「算」という世界シミュレーションの演算子にして万能の道具である「応石」の争奪戦が孤島の超巨大学園で行われていた……。

舞-HiMEの設定

  • element:高次物質化能力により、戦う意志を具現化した武器。
  • child:HiMEがその心象(image)を具現化させる能力から召喚出来る、HiMEを守護するモンスター。

を見て……
「element」というのが<応石>だったらなぁとか
「child」を応石所持者が危機に陥ったときに発現する<応石獣>として見立てると、デュランは初登場の応石獣<雄央>として見ればよいのかなぁ、犬っぽいし
とかなんとかチャットしている。
高度な遊びなのか単に子供っぽいのか理解に悩むが、子供遊びを真剣にやるのが面白いと言うことで。なんか唐沢なをきの「犬ガンダム」みたいだ。