ネット88の友人であった、F本氏が心不全のために亡くなる。
仮面ライダーの再視聴を私に無理庫裏にさせた恩人の一人だ。
ご冥福をお祈りします。
そんな学生時代を思い出しつつ、めだかボックスが買えない人、もしくはめだかボックスが読めない人に進める一般書の学園小説をいくつか。
生徒会モノってのは昔から人気があるが、ある種、週刊少年サンデーの雁屋哲類型の「革命モノ」の変奏曲として読んでたりもする。温度差は色々あるようになってきているけれども。
- 作者: 初野晴
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/02
- メディア: 単行本
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初野晴は金鉱を発掘した。ミステリとして面白いのに加え、ゆうきまさみの『究極超人あ〜る』のような、「リアリティの範疇に収まる学園変人モノ」≠「学園超人活劇」として作り上げられている。
特に2作目の本作は、そう言う視点からみて非常に出来がいい。
- 作者: 相沢沙呼
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: 単行本
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第19回鮎川哲也賞受賞作。北村薫と山田正紀の推薦文以上のものが思いつかなかったので転載。
高校を舞台にしながら、筆致から感じられるのは若さ以上にむしろ《老練》
北村薫
『うる星やつら』のあたるとラムを連想させられた。これは「日常の謎」というよりも、ちょっとビターでスイートなラブコメではないのか。なにしろセンスがいい。
山田正紀