再来年の大河ドラマ「平清盛」のシナリオライターは「ちりとてちん」の藤本有紀&大河ドラマ論

ついに来た! 藤本有紀執筆の大河ドラマ
大河ドラマ | ドラマトピックスブログ:NHKブログ
いやーなんと言うべきか、「とうとう」というべきか、「やっと」というべきか、大河ドラマのシナリオを、「ちりとてちん」のシナリオ執筆で各界を唸らせた藤本有紀が担当するよ。

主人公は平清盛

近年の色々なドラマの中で、「ちりとてちん」だけは海外連続ドラマに負けないぐらい頭一つ抜きんでいたので、ドラマファンは「いつか藤本有紀大河ドラマを書いてもらいたいなぁ」と思っていたのですが、それがとうとう実現しました!

近年の大河ドラマは、「男性視点の本格歴史モノ」「女性視点の家庭内ドラマ」が交互に放映というのが最近の傾向です。

藤本有紀というと、「ちりとてちん」にせよ、「咲くやこの花」にせよ、『母と娘のドラマ』というのが通底するテーマとしてあるので、実は私の予想としては、2013年の女性視点の大河ドラマあたりで、藤本有紀登板だろうなーとか予想していました。それまでにもう一つ現代劇のドラマでもやるのかな〜とも。

ところが、今回はバリバリの男性主人公、しかも「北条時宗」以来の、当時の日本最高権力者が主人公のドラマ。これはちょっと期待が大きいです。

龍馬伝」は当初の期待値に及ばないんだよなー。多分、来年の「江〜姫たちの戦国〜」の方が面白いような気がしています。

この辺りを簡単に書くと、「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」の辺りから始まった女性視点の大河ドラマというのは、一言で言えば「主婦視点のドラマ」な訳です。「わたくしにお任せくださいませ」というちょっとブームになったまつのセリフに象徴される《万能奥様》というのは、たしかに女性側からすると視聴していて楽しいですよね。

ただそういった「万能奥様」ドラマも、どんどんインフレ化して、近年の最高視聴率をとった「篤姫」は、いうなれば《万能お嬢様》《万能奥様》《万能母上様》です。

江〜姫たちの戦国〜」はその系列のネタとしてやり尽くされているだろうなーと思っていたのですが、どうやら風の噂から聞くと、「江〜姫たちの戦国〜」は多分、戦国版「渡る世間は鬼ばかりになるのだろうなと私は考えています。

渡鬼」の基本的な構造は、《嫁ぎ先の事情に翻弄される姉妹たち》な訳ですが、茶々・初・江の三姉妹の関係性は、まさに《嫁ぎ先の事情に翻弄される姉妹たち》なわけです。

ラーメン屋・幸楽の売り上げと毒姑で泉ピン子の幸福は左右されるのだ(笑)。

それに加えて「敵味方に分かれる」訳ですから、これが主婦層にとって面白くないはずがない。まぁ「宋家の三姉妹」ともいえる。

お市の方を、バブル期女優の鈴木保奈美がやるというのも実に理にかなっています。「零落する実家に代わり、姉妹たちの嫁ぎ先のどこが天下をとるのか」「遠大な姉妹間の上下のポジション取り」だからね。本当に怖い話だ。

ってな感じで、2011の「江〜姫たちの戦国〜」には、ちょいと期待半分・怖さ半分でちょっと気落ちしていたのですが、平清盛は期待できそうです!

思ったより「江〜姫たちの戦国〜」の話題がメインになってしまったので、次の更新では藤本大河の話を書きます!