「ちりとてちん」を約400Wでまとめて、藤本有紀のコメントを引用してみる

まずは「ちりとてちん」の説明

土曜ドラマ『ギャルサー』で、「渋谷に集う女子高生たちとインディアンとの異文化交流」を描いた藤本有紀が脚本を担当する朝連続テレビ小説。同姓同名でありながら才色兼備な幼馴染みの存在で、自ら「B子」を名乗ってしまう主人公が、自分の「背ワタ人生(日陰人生)」を変えるべく大阪に出てきた結果、祖父からの奇縁で女性落語家を目指す。通例なら前向きなヒロインがイジメを乗り越えサクセス人生を目指すのが、朝ドラの定番だが、本作でヒロインを追いつめているのは、ヒロイン自身の後ろ向きな性格である点が極めてゼロ年代的。宮藤官九郎木皿泉に比べるとオリジナリティの少なさで今一歩目立たなかった藤本が、NHKの看板番組枠の本作で化けつつある。ながら見が出来ないほどの多くの伏線や脇役の群像劇、落語という伝統教養を要求される本作は、視聴率的に大苦戦しているが、ドラマ好きもオタクも見逃せない一作。まずはネットで今までの伏線をチェックせよ!

こんな感じか?
あと藤本有紀関連で面白かったのが、以前にNHKでやった作品「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」かもしれない。
ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 - Wikipedia
【NHKドラマ愛の詩】ミニモニ。でブレーメンの音楽隊

この中での藤本のコメントが面白かったので引用する。

脚本家のことば…藤本有紀
 もう勘弁してください、というくらい、ゆかいな童話です『ブレーメンの音楽隊』。
 年老いて役立たず扱いされてしまったロバと犬と猫とオンドリが、音楽隊に入るためにブレーメンを目指すのですが、もう、この時点で良識ある者はついて行けません。なぜブレーメン! なぜ音楽隊! おそらくそれらの語感にしびれてしまったのでしょうが、まったく大人の分別が感じられません。そんなおかしな四匹が旅の途中、泥棒のごちそうを手に入れようと画策。これがまたいかした作戦で、まんまと成功します。するといきなり予定を変更して、そこにとどまることを決め、ごきげんに暮らすのです。つまり、ブレーメンには行かなかったのです。……もう、つっこむところが多すぎて拾いきれません。
 しかし、彼らは幸せになりました。素晴らしい。「ブレーメンだ!」「音楽隊だ!」「そいつは素敵だ!」と、無茶だけど明確な理想を持っていた、持つ力があった、そしてその実現に向けて共に歩き出したからこそ、やがて最高の場所を見つけることができたのです。
 ドラマづくりもかくありたい、と私は思っています。この作品に参加できて幸いでした。

この繋がりなのだろうか、「モ娘(狼)板@2ch「今期のNHK朝ドラ 「ちりとてちん」 は朝ドラ史上最高傑作だな (833) - モ娘(狼)板@2chというのがある。ココは笑うところだろうか???
今期のNHK朝ドラ 「ちりとてちん」 は朝ドラ史上最高傑作だな         
このノベライズを出しているのが、今は倒産してしまったぺんぎん書房。執筆は藤本有紀。このあたりの嗅覚の鋭さを見るにやっぱり旧・ぺんぎん書房は侮れないよな。

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