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真山仁「ハゲタカ」のリン・ハットフォードは究極のツンデレ過ぎ!

読書

この三連休は仕事しながら、待ち時間に遅ればせながら真山仁がハゲタカファンドを描いた「ハゲタカ」「ハゲタカ2」と日本のエネルギー開発事情を描いた「マグマ」を読んで過ごす。
NHKオンライン
ドラマを見て気になっていたんだけど面白い! ドラマの方では印象の薄かった脇役キャラクターが非常にキャラ立ちしており、ドラマとは違った魅力で面白く読めた。
ハゲタカファンド「ホライズン・キャピタル」の魅力的な悪役・鷲津政彦の回りに出てくる女性キャラクターが、一種、類型的なんだけど、上手い具合にアップトゥデイトな女性ビジネスマンキャラを描いていて、このあたりに注目するだけでも面白く読める。
こーゆー感じで女性から好かれたら男冥利に尽きるだろうなーって感じの女性キャラが、次々出てくるのが楽しい。
その中でもなんといっても白眉は、アメリカ最大の投資銀行ゴールドバークコールズ初の女性頭取を期待されながら、極東で鷲津を支える女性ファイナンシャルアドバイザー、リン・ハットフォードだろう。鷲津政彦の恋人でもあって、なんというかコンプライアンス的には非常におかしいし、現実味も薄い。けれどもそれを逆手にとってと言うべきか、ツンデレ・ビジネスウーマンとでもいうべき書かれ方をしていて、これはオタクっぽいツンデレの描き方とはまた違って新鮮みがあったなぁ。

私はラブもフェアも信じない、信じるのはパッションだけよ

というのが口癖で、鷲津に近寄るありとあらゆる女性に嫉妬するわ、別れた男に意趣返しとばかりに軍事産業ファンドと組んで敵に回るわ、弱者には傘になって金をむしり取るわと、悪態を付きまくった挙げ句に、ネクタイつかんで男をぶん殴るわ……まぁ典型的な「アングロサクソン・ビッチ」(笑)なんだけど。
不思議に嫌みなく描いているから楽しく読めた。
他にもクールな社員が多い投資ファンドの中で体育会系的な性格でビジネスを奨める豆タンクこと前島朱美や、シリーズ通してのヒロインであるミカドホテル経営者の松平貴子(本来的にはこっちがヒロイン)とか、性格のよい魅力的なキャラクターはいくらでも言えるけれども、シリーズをひっぱってっていると言う意味で、ツンデレ、リン・ハットフォードはお奨めである。

ハゲタカ DVD-BOX

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DVDにはちょい役でしか出てこないんだよなー
ハゲタカ(上) (講談社文庫)

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ハゲタカ(下) (講談社文庫)

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