臆病な男子を拒絶しない篠崎愛は、文化系サークルクラッシャーアイドルとして、ゼロ年代アイドル史に名を残すかもしれない。

一昨年辺りからOFF会によく顔を出すようになっているのだけれども、そのたび毎に「あの木村カエラとぬいぐるみ論を書いた乙木さん」とかリア・ディゾンをプッシュしていた乙木さん」とか言われて、なんかまるでアイドル評論家のように紹介されるのがはなはだ不本意だったりする(笑)。
でも、藤井美菜とかが理系・知性派アイドルとしてブレイクするかもと書いていたら、今まさに養老猛司とともに朝日新聞の顔になったりしていたりすることを考えると、まぁある種のオタク受けするアイドルに対しては、我ながらそこそこアンテナはあるのかもしれない。夕焼けニャンニャンもまともに1回も見たことなければ、モーニング娘。もほとんど知らないので自分的には変な気がするのだけれども……。アイドル写真集も仕事資料以外で買ったことないんだけどなぁ。
というわけで、先週辺りから気になっているのが、篠崎愛である。
篠崎愛というグラビアアイドルは、サークルクラッシャーっぽいなー。 - さて次の企画は
というエントリを書いたら、アクセス数はそんなに伸びなかったのに対して、以降、会う人会う人から、「あー、あの篠崎愛エントリで初めて知ったけど、あの子はスゴイね」「乙木さんはどこで知ったんですか」とか聞かれまくり、ちょっとビックリしている。
と同時にライターの新田五郎さんからは
ゾミ夫〜復活編〜
というエントリがあった。どうやら新田さんを怒らしてしまったらしいのだが、サークルクラッシャーというはてなキーワードを登録したのは、もう2年以上前の話であって、すでに一般化してしまった今になっての怒りの反応にビックリした。
さて、そんな感じでアクセス数以上に影響力のあった前回の篠崎愛関連のエントリだったが、ネットニュースで初見・最初にエントリをかいた時にはあまり意識していなかったのだけれども、篠崎愛関連の話題って、何かを過剰反応させてしまうようなちょっとおかしな潜在力があるのかなと数日経ってくるうちにだんだん思うようになってきた。
この間ははじめて見た感じた感覚を一言で言いあらわして
篠崎愛は、サークルクラッシャーっぽい
と発言したけれども、その後、色々調べた印象をもう少し踏み込んだ表現で言うのであれば、
篠崎愛は臆病な文化系男子をまったく拒絶しない(ように見える)女子
と言い替えることができるだろう。
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ここが篠崎愛サークルクラッシャー系アイドル、あるいは文化系男子アイドルという範疇において、裕木奈江小倉優子を越えて名を残すかもしれないと考えている根拠だったりする。
少しずつデータを集めながら、篠崎愛というグラビアアイドルを語っていこうと思う。
公式サイトに記されているプロフィールと集英社の情報とかを合わせると以下のようになる。

【marbles】Entertainment agency
篠崎愛
生年月日:1992年02月26日(魚座)
身長:158cm
サイズ:B/87 W/60 H/88
:24.5cm
血液型:A型
趣味・特技:歌うこと
チャームポイント:目
得意科目:家庭科
不得意科目:理社国数英

所属している芸能事務所は、マーブルという芸能事務所。
会社履歴を見るとつい最近、社名を変更したばかりで、あまり大きな芸能事務所っぽい感じはしないのは、アイドル撮影会をたびたび行っているようなことからも散見される。そう言った意味では、現在、一押しのアイドルが篠崎愛というのもよく分かる気がする。
さて、つい先日、集英社ヤングジャンプ制コレの発表があったのだけれども、篠崎愛はその中で4位を取ったとのことだ。
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あとこれはソースは2ch情報なので、あまり信用できないのだが、

仮面ライダーカブトが好き。劇場版も見に行った。
スルメイカが好き

という情報が、撮影会にいったファンからもあるらしい。
特撮オタクなのかー。特撮オタクって二次元的な欲望だけに留まっていられないところがあるから、特撮番組とかに出たら人気が出るかも(勿論、演技力がなければどうしようもないけど)
ちょっと戻るが、

臆病な男子を拒絶する記号をまったく持たない(フリができる)女子

がどうしてサークルクラッシャーになりやすいかというと、文化系サークルにおいて、そういう女子がもっともモテて、サークル内に恋愛バトルロイヤル状況を誘発するからだ。
無駄にプライドの高い文科系男子は、女性に対して奥手で臆病だけれども、女性から拒絶されることを極端に嫌がる。
と同時に女性から寄せられた好意に対して過剰反応をしてしまうのである。
恋愛過敏症だから……。
そのため、ちょっとしたことで、その女子に惚れてしまう男子がサークル内でドカドカできてしまうからだ。
このあたりの妙味は、先日も言及した穂村弘のエッセイを再度引用すると一層判りやすい。

ある夜のこと。友達の家に何人かで集まって遊んでいるとき、コンビニエンスストアに食料の買い出しをにゆくことになった。
「僕、行こうか」と私が名乗りをあげると、「じゃあ、あたしも行く」とSさんが云った。
(中略)
もしや、あれは「ほむらさんが行くなら」という意味の「じゃあ」ではなかったか。その場合「じゃあ、あたしも行く」=「ほむらさんが行くなら、あたしも行く」ってことになる。
「ほむらさんが行くなら、あたしも行く」
それは「ほむらさんが好き」ってことではないか。
大変だ。
告白だ。
私の未来に大きく影響する情報だ。

穂村さんのエッセイを読めばわかるけれども、穂村さんはガチにサークラに嵌ってしまう典型的な文科系男子なのでしょうがない。歌人だしな。
篠崎愛が優秀なサークルクラッシャーになれそうなところをもうちょっと箇条書きにしていくと以下の通りだ。

篠崎愛サークルクラッシャー要素

  1. 黒目がちで意思の弱そうな瞳で、見ようによっては可愛いところ
  2. 怒った顔や拒絶があまり想像できない、すごく幼い顔立ち
  3. にも関わらず体型は大人で全然オッケーそうなところ(なにがだよ〈笑〉)
  4. 「高値の花」観が少なく、誰にでも優しくて人の話を聞いてくれるたたずまい
  5. 基本、太めで肋骨などが見えず、生物的な生々しさを感じさせないところ
  6. 他の男性とはまったく遊んでいる感じがしない純真そうな雰囲気(処女性)
  7. でも美人すぎないため、競争率も本人のプライドも高くなさそうなところ
  8. 頭がすごく良さそうでも悪そうでもなく、適度に良さそうなところ
  9. 運動がムチャクチャ得意そうにも見えないところ
  10. 男子の嗜虐性と騎士道精神を同時に引き出しそうな防御の弱そうなところ

オタクのロリコン的な性向が、「大人の女性への恐怖から生まれる」ってのは、個人的にはほとんど信じていないけれども、あまりゴージャス過ぎる美人よりは、ガールネクストドアっぽい女の子や、クラスで五番目ぐらいに可愛い女の子の方が、オタク的には手が届きそうでサークルクラッシャーになりやすい傾向はある。
ま、篠崎愛の動画データを記すと、こんな感じだ。
篠崎愛 雨の制服

そう、ようするに実に微妙な感じで手が届きそうなところがあるのが、サークラ成分を高めているのだ。
だって、顔だけ見れば「見ようによっては可愛い」程度の芋っぽい女子だしね。
この「見ようによっては」というのが非常に重要で、「競争率が低そう」「彼女の良いところは俺だけが知っている(from「鈴木先生」)」と変換されるわけだ。
そう、「美人すぎてオタクがビビっちゃうほどの拒絶感」もなく、「誰が告白しても流されそうな意志の弱さと競争率の低さ」「でもプロポーション的にはどんなグラビアアイドルにも引けを取らないほど大人っぽい」というところが、篠崎愛を唯一無二のサークルクラッシャーアイドルにしているのだ。
しかも水着にならなくても、Tシャツやポロシャツでこの迫力だからね。もう早熟の中学生男子だけじゃなくて、初めての夏合宿の大学生もたまらないよね。
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多分、このプロポーションを見て、人は「ロケットおっぱい」が実在することを知るんだろうな……(大袈裟)
う〜ん、不思議だ。ここまでサークルクラッシャー要素が揃いまくったアイドルって逆になかなかいないんだよね。例えば名作「なくせストーカー」で主演を張っている小倉優子(笑)も、ストーカーを誘発しやすい雰囲気や不思議ちゃんっぽさがいいんだけど、やはりプロポーションの良さとガールネクストドア的な雰囲気からして、篠崎愛の方が上だと思う。
なくせ!ストーカー! :ビデオライブラリー ::ポリスチャンネル
(↑これは名作なので見るべし)
オタク話ができるという意味では、しょこたんなんぞもサークルクラッシャーになりそうな感じがするかもしれないけど、中川翔子は意志が強そうでしょ。ああいうのはサークルクラッシャーとしては大成しない(大成する必要なんてないが)
もうちょっと防御とか拒絶反応が弱そうで、見ようによっては若い時の小西真奈美にも、ショートカットのときには田中麗奈のようにもみえる顔立ち――まぁ、まだ印象薄い顔といえるだろうけど――のバランスが、篠崎愛の絶妙な点だなと思ってます。
とりあえず、以前までのDVDや写真集を見ると、ロリコンアイドルとして売ろうとしてる戦略が見えるのだけれども、ちょっとそれではもったいないかなぁとも思う。やっぱりそれはあまりに拒絶反応が強くなりすぎるしね。日本はロリコンに対する許容度は高いけれども、それでも限界はあるから。

もう制コレに入ってしまった以上、こうした売り方はしないだろうし、その方が良いに決まっているけどね。
サークルクラッシャーという言葉に過剰反応・反対する男子とは、ようするに男女混在コミュニティにおいて臆病すぎて、優しすぎる男子だ。
篠崎愛がブレイクするか否かは、もっともっと「女性の持つ拒絶性を少なく」して、そこまで臆病になっちゃった男子も「拒絶せず」、文科系男子をヤキモキさせまくってしまうことにかかっている。
そういうような上手い売り方をしていって欲しいなぁと思う次第である。
【追記】
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ニコニコ動画の貼り方がまだよくわからんので、リンクを貼っておく


なんか一番名作なのはこのDVDらしいです。この表紙写真は宮崎葵っぽく見えるよなぁ……。アマゾンの感想が異様なまでに面白いので引用。

殿,これはお宝ですぞ!!
「アイドルDVDの貴賎は,女優の魅力を如何に引き出すかに有り」と常々申しておりますが,本作はそれが奇跡的なまでに成功致している作品でございます。
本作の女優の魅力は,リスに似た幼く愛らしい顔と,不釣合いな豊かな胸,これに尽きまする。その魅力を,これでもかとアップで見せつけた上,時に小悪魔のごとき仕草で見るものを誘惑するのでございます。
正直に申してかの娘,喋ると見るものの興を削いでしまうきらいがございます。本作は喋る場面がわずかに2箇所と,作り手がかの娘をいかにして見せればよいかを熟知してございます。
14歳の奇跡を,余すことなく伝える傑作でございますぞ。
かの娘は未だ幼いゆえ,作品のたびに大きく変貌を遂げる可能性が大いにありまする。この奇跡は今回限りということもありえましょう。それゆえ不世出のお宝となる可能性があると存知まする。

訳分からん(笑)