DEATH NOTE最終回に見られるだろうビルドゥングスロマンの現在

多忙の極みで和月伸宏論を描けないままにズルズルと来てしまった。そうなっているウチにデスノートが最終回を迎えつつある。

ニア
「二人ならLに並べる」
「二人ならLを越せる」

あーこのセリフは恰好イイ。すでにストレートでは成立しなくなっている少年モノのビルドゥングスロマンの継承の形を新しく作りだしている。
DEATH NOTE試論のメモ:デスノートに見られる二つの継承の形 - さて次の企画は
上述でも書いたが、「白黒の少年コンビによる継承が勝利する」という感じで推移することになりそうだ。一応、注意しておくと「少年マンガだから正義が勝つはずでニアが勝つ」というのは、ちょっと俺の考えた根拠は違ったりしてます。多分、セカイ系以後のビルドゥングスロマンの有り様として、こうなるだろうなぁと思った路線を取っているってコトで。
キラが敗北する最終的なミスも、キラ−高田−魅上のコミュニケーション齟齬から出てくるだろうなとは思っていたが、ココまではまるとは思わなかった。
この辺り、武装錬金の最終巻が出たコトや、最近のジャンプ漫画の傾向などともからめて書きたいのだけれども、時間がねぇ。