小川一水論を3行で語る

今まで小川一水は、「新システムで、世界と人を救う」「新システムと人の和で、世界と人を救う」みたいな話ばかり書いてきた。
まぁSF作家の宿痾だから。
でも最新作の「老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))」内の中編「漂う男」では、通信システムは添え物でしかなく、最後に主人公を救ったのは、人の想いだったりするので、ここが作家として一皮むけた所であり、メルクマールとして記憶して置いた方が良い。