中国政府vsCIAvsハイテク世界企業の錯綜する対立軸

今週のNEWSWEEKに中国政府がすすめているネット世論操作の話が面白かったため、ちょっと周辺も含めてチェック。まだ調べはじめであるが、アメリカとのハイテク戦争の対立軸が色々見えてきて楽しい。
中国は2008年完成を目指して、「金盾プロジェクト」というのをすすめている。これは反政府的なネットを取り締まるための包括的ネット監視システムだ*1
だが、その開発は中国の技術力を越えているため、シスコ・システムズ、モトローラサン・マイクロシステムズ、ノルテル、AOL、ネットワーク・アソシエイツなどの協力を得て開発中らしい。
なぜアメリカの企業が、中国の支配体制に協力するかというと、それは莫大な開発資金の供給があるから。この辺りはgoogle中国やMSN中国では「天安門事件」が検索できないのと同じだ。
だが、同じアメリカでの政府側も、国内の民間会社資金供与をして、この「情報の万里の長城」を突き崩そうとしている。CIAは、傘下ベンチャーキャピタル部門『In-Q-Tel』を利用して、100万ドルの資金提供をセーフネット社に授けて、匿名でネット規制をくぐり抜けて海外サイトを見られるソフトウェア「トライアングル・ボーイ(Triangle Boy)」を開発させた(2001年6月)。
ちょっと時間はかかるが、ここいらあたりを掘ってみる。
政府間の争い、世界を席巻する巨大企業、ハイテクベンチャー……このあたり、対立軸がねじくれていたりして面白い。
毎日新聞の中国ニュースが詳しいみたいだが、ちょっとどこか分からなくなった(笑)。Wiredもチェックしておこう。
下記サイトには閉鎖されてしまったものもあるが、転記まで。あとでデータを吸い出しておこう。
http://musume80.exblog.jp/1951416/
http://kei333buzen.cocolog-nifty.com/news/2005/09/post_67f7.html

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

*1:金が付くのは国家プロジェクトであるため