これは急ぎでこなしているところ。
30代前半以下の若い読者にとって「エンダーのゲーム」が「永遠の仔」の様に読まれているという指摘はちょっと想像の上をいっていたのだが、言われると判る。
個人的には、高校生時に初読した際、「コレは才ある子供を操る、気持ち悪い小説だ」「開けてはいけない扉を開けてしまうストーリーだ」と言う印象を強烈に持ったのだが……。今になって分かってきた部分もある。若い読者は自身をエンダーの立場で読むのだろうし、自分より年齢が上の読者はもうちょっとメタ化して繊細なビルドゥングスロマンとして読むのだろう。
思い出すに、自分はグラッフや、ヴァレンタイン、ピーターの立場で読んでいたのかもしれない。
「エンダーのゲーム」とは、ちょうど1985年に放映された「機動戦士Ζガンダム」の裏側であることとか色々考察してみる。
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【追記:浅田彰が「永遠の仔」について語っているのはココ】
浅田彰【坂本龍一と天童荒太】
天童荒太の『永遠の仔』は私にとって読むに耐えないしろものだった。安っぽい「トラウマ」と「癒し」の物語。「仔」という漢字を使うセンスだけでも既に耐えがたい。それに、人形の出来損ないのような舟越桂の彫刻まがいを配したあの表紙!
(後略)
さすがにココまでシビアには「永遠の仔」を語らんけど「親に与えられたトラウマさえありゃ何でもありか、飽き飽きした」とは思った(笑) あー、俺が高校生時代に「エンダーのゲーム」の加藤直之のカバーイラストで、あの髑髏に感じたのを百倍辛辣にしたような感想が!