中内功語録をよんで

デレリクツ
非常に面白かったので、引用させていただく。
大きな業績を成し遂げたとしても、その巨大な実績は変転によって評価が変わることも多い。また成功した経験則は、外的環境が変化しても、人間の視野を狭める。
下記の中で、結果的にどれが後代に残っていくのかなどを考える。

「人間は裸で生まれてきたんやから、裸になるのは覚悟の上や」
「営業はできなくていいから灯りをつけろ。神戸自体が沈んでしまう。明るいだけで安心できるものだ。(1995年阪神大震災後での発言)」
「売上げはすべてを癒す(1969年)」
「作り手側の論理でモノを作っても売れない。メーカーの時代は終わった(1992年)」
「首都圏レインボー作戦」
「終点ではない、単なる一里塚。いまだに流通革命は未完だ」
「経営者は状況に応じて君子豹変するもの(何回ホークス買収時に)」
「息子にあとを継がせたいのは親心として当然(1992年)」
「こんなしんどい、割りに会わない仕事を息子にやらせたくないよな。経営者なんて何もいいことないぜ(1997年)」
「たのしいことは何もなかったですなあ(1999年)」

とくに太字部分などが、わずか5年でまるっきり逆転しているところが興味深い。
この後継者問題というのは、これから数年間で今までになくクローズアップされてくる。それは団塊の世代の退職などにも絡んでくるんだけど。
あとは「不況」の影響かな。結局、なんだかんだいってもここ10年間はあらゆる活動の裏側に不況の爪痕が残っているから。