風吹ジュン分が多すぎ! 映画版タッチを見た

元・スポーツ少女の嫁さんとタッチを鑑賞。これはNANAの方が出来が良いなぁ。あまりオリジナル要素を入れすぎると良くないという典型。明らかに演出が変だよ。
とくにおかしいと思ったのが、上杉兄弟の母親役である風吹ジュンが出すぎ!
長澤まさみ=朝倉南がお守り作っているシーンとか、達也が風呂に入っているシーンなど次から次へと絡んでくる。一人アップもやたら多いし。
特に困ったシーンは以下の3つ

  1. 達也のボクシングを異様に応援。デビュー戦で負けた達也の忘れたグラブを持ってきたボクシング部のマネージャー(←達也が好きらしい)と長話
  2. 達也が野球を始めたら、そのユニフォームをベッド下に発見。喫茶「南風」の南のところへ飛んでいって、達也が目の前にいるのに「南ちゃんから、達也に野球をやめるように言って!」と怒り出す。
  3. 決勝戦の時、何故か風吹ジュンは決勝戦をテレビ観戦せず、家にじっとしていると和也が救った子供とその母親が家にやってきて、お線香を供えるという謎のシーンが。子供と笑いあって徐々にアップになる風吹ジュンそして風吹ジュンは立ち直って南風に決勝戦をテレビ観戦しに行くのであった。

いや、それ、おかしいから。なんでそこまで和也を亡くしたことから立ち直る風吹ジュンを描かなければならないのか、理解できません!
決勝戦で勝ったあとにやたら喜ぶ風吹ジュンを一人で大アップ。
犬童監督、吹雪ジュンが好きなのかなぁ。リドリー・スコットが自分の奥さんをグラディエーターで出演させて、ラストに主人公の臨終シーンをそっちのけで、青空バックで泣く自分の奥さんを大写しにして、おもわずずっこけたけど、それと同じくらいの衝撃がおいらを襲った。
他の監督作品を見ていないからなんともいえないのだけれども、犬童監督は「母」という存在に思い入れがあるのかなという気がした。
長澤まさみのキャッチャー姿とか、西調布から神宮まで走る長澤(18キロメートルくらいだろうか)とか、なんで台詞やポスターに「カエル」ばっかり登場するのかとか、ちょっとスゴい演出にこけた。
あと、ボクシング部の原田と、長沢まさみ=南の友人役の若槻千夏がいきなり、球場で手をつなぎあうというシーンとか。唐突過ぎて何が起こったのかと思った。
まぁ、それはともかく風吹ジュン好きには見逃せない映画、それがタッチである。