ウォッチの原理を無視! 高級時計Type370

スイスの高級時計メーカー「パルミジャーニ・フルリエ」と、フランスの高級車メーカー「ブガッティ・オートモービルS.A」が共同開発した高級腕時計『モントル ブガティType370』を紹介。

ちなみにすごく疲れてるんで面白グッズを紹介しないと精神の平衡がとれない(泣←状況悪化してます)

あれ? とおかしさに気づくだろうか? 通常ならば縦置きである時計ムーヴメントが、横置きになっているのだ。普通の見方をしても歯車しか見えない。
ここはちょっと補足が必要だろう。
まず通常の時計。ムーヴメントが縦置きということは、時計を左手に付けた場合、次のような配置となる。

通常の時計
一番「表」にガラス面、次に針→文字盤→歯車機構(ムーヴメント)→裏面→手首表面

となるわけだ。これは機械式時計のみならず、クォーツでも、デジタル時計でも大きくは変わらない(デジタル時計ではムーヴメントとは言わないだろうが)。

ところが、『モントル ブガティType370』の場合は違う。横置きなので「表」から見た場合、歯車しか見えないのだ。
左手に付けた場合、

『モントル ブガティType370』
左側:裏面→ムーヴメント→文字盤→針→ガラス面:右側

となる。
なんでこんな形にしてあるかというと、車メーカー・ブガティと共同開発と言うことを思い出して欲しい。車に乗ってハンドルを握った時に文字面を最も見やすい形にしてあるからだ(ちょっとハンドルを握った手を実際にしてみてください)。

懐中時計から続く、営々と積み上げてきた腕時計の歴史のかなりを無視しているんだよ、こいつは!

それともう一つ、この時計を見ると変な所がある。リューズが無いのだ。じゃあ、どうやってネジを巻くのか? それ以前に、どうやって時刻を合わせるのかという疑念が湧いてくるだろう。

それがまた恰好良い巻き方をするんだよな。これが……

それはまた次回に(画像がいっぺんに載らないから)。