SFの「過去ログ」はどうすれば読めるか? あるいはSFの情報タグ

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995


楽しみ。来週辺りには発売日が告知されるだろうか? これが出ると、一応、現代のSFのにおけるところの書情報整理がほぼ成されるのかなぁと期待しているところ。
SFマガジンが先月から興味深くなっていったのか、分からないままに5月号を呼んでいたのだが、映像情報ページなどでの情報整理が上手くなったような気がするからかなぁと思った。まだよく分からない。
昨日、SFオンラインでも書いていた某社のライターさんと飲んでいたときにもちょっと話題になったが、ここ20年ぐらいSFって情報タグの整理がその量に比べて少なかったような気がする。
野田昌弘と早川書房編集部が出していたハンドブック系は割と取ってあるのだが、それを含めても、商業レベルで手に入るものが非常に少ない……ような。現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995は期待である。


それと酔っぱらった頭で思いついた連想。
「これはSFじゃない」
という言葉が醸し出す雰囲気が、何かと似ているなぁと数年前から思っていたのだが、ようやく分かった。
「過去ログを読め」
と突き放し方が似ているんだ。
ハッカー用語のRTF?形式の用語……例えばRTFS(Read The Fucking Source)RTFB(Read The Fucking Binary)等が持つ侮蔑度が
侮蔑度小 RTFB*1<RTFS*2<RTFM*3RTM*4<RTFAQ*5<RTS*6 侮蔑度大
と割と整理されているのに比べて、敷居の高さを感じさせるような気がする。
う〜ん、手塚治虫から豊田有恒あたりが発祥?の70年代までに存在した啓蒙主義が、80年代の「とにかく本を全部読め」「知らないやつが悪い」といった帝国主義的へと転換したのはかなり不可思議。
確かに情報を再構築するのはまとめにくいし、安易な整理は誤解を生む場合も多いのだけれども、ゲーム・アニメ・コミック・コンピュータ関連は、門外漢・部外者に対しても、分かりやすいアクセサビリティを持っているのに対して、極端に悪いのは何故なんだろう?

*1:Read The Fucking Binary バイナリを読みやがれ

*2:Read The Fucking Source ソースを読みやがれ

*3:Read The Fucking Manual マニュアルを読みやがれ

*4:Read The Manual マニュアルぐらい読みやがれ

*5:Read The FAQ FAQを読みやがれ

*6:Read The Screen 画面を読めよ