噂に聞きつつも多忙で多忙で、1回も見ることができなかったMy Life As A Teenage Robot(ジェニーはティーン☆ロボット)。もう第2シーズンが始まってしまうなぁ。
地球を守る戦闘用ロボットが、女の子でティーンエイジャー
非常によくできたまとめページは下記に
http://d.hatena.ne.jp/tochigami/19721009/
という設定。それが完全に子供向け作品として作り上げられ、放映されているところがすごい。アメリカのエンターテインメント業界としての幅の広さを感じさせる。
今の日本だったらオタク向けになっている。……というより、かつて「美少女戦士セーラームーン」が先鞭をつけた《戦う女の子》路線を、トゥーンが完璧に咀嚼して作り上げているというべきか?
これに対抗できる日本のアニメってなんだ? やはり「ふたりはプリキュア」か、あれもアメリカ進出するし。同じセカンドシーズンという意味では、Teenage RobotとMax Heartの一騎打ちとなるわけだが、いや予測不可能でした。
ここ数年、国内ロボットアニメでは「絢爛舞踏会」「鉄腕アトム」があって、今年は「交響詩篇エウレカセブン」「創聖のアクエリオン」とかあるけれど、困ったことに「アイアン・ジャイアント」に驚愕して目を開かされてから、国内にはこれだ!という子供向けロボットアニメがないような気がする。
鉄腕アトムはあれほどアメリカ仕様に設定を変更されながらも、世界ヒットへはつながらなかったのだから、悲しい。
個人的には、昨年の「I.Robot」の映画は、日本的に負けたとは感じなかったのだけれども、今年やってくる映画「Robots」はちょっとすごそう。ロボットの主軸はアメリカに戻ったのかなぁ……。
「日本には鉄腕アトムがあったから、日本はロボット好きになった」というのには一定の説得力があると思う。では面白いロボットストーリーが日本からなくなったら今後はどうなるんだろう。
【追記】
そんときゃトゥーンから面白い要素を輸入すりゃいいじゃないの
その通りなんですが、なかなかアニメ関係者も頭堅くて。様々な形で現在、海外から資金はアニメ業界に流入しているのですが、アイディアをも逆輸入するだけの柔軟性がアニメ業界は少ない? それより自分の作りたいアニメの方へ行っちゃうし。あととりわけロボットアニメって実績ある大御所に仕切られる場合が多いので、新規アイディアが入れにくい。
河森さんはいつまでたっても「尖ったロボットと恋愛要素をもりもり盛り込んだ」マクロスちっくになるし、「新しいロボットアニメだ!」と期待していた出渕さんのロボットアニメは、なんつ〜か、ラーゼフォンだし。「僕が作りたいのはライディーンなんだよ」感があふれちゃう(苦笑) よもやGAINAXが「トップ2」なんて……ねぇ。
PPGの例を取ってみると、アニメ・ゲーム・コミック(イラスト)と並置してみた場合、ゲーム・コミックの最先端の人間が日本未放映の頃からPPGを絶賛していたのに対して、アニメ業界の評価は遅かったような気もする。
かといってゲーム業界主導で作らせた結果が、ソニー(アニプレックス)もコナミもナムコも咀嚼していると言うよりも、ネタそのまま、咀嚼ってなに?という既視感バリバリのロボットアニメになるので大変です。
あとアニメ誌でも海外モノは積極的に扱わないし。本当言うと海外アニメ・ティーン情報をどかどか入れていった方がもはや良いんですけどね。