外ハリン語

色んな検索サイトを巡ってみたのだが、「外ハリン語」はその存在すらほとんど忘れ去られているのか……。ネット時代到来直前のデータというのは消失が早いな。ピジンイングリッシュ的な交易言語(リンガ・フランカ)として作られたはずなのだが。
こうなると、ウインドトーカーごっこが出来るくらいの絶滅危惧言語に近い訳か。何時のまにやら「内ハリン語」化している(笑)
近年、日本人作家が作った人工言語でまともに機能する可能性があるのは、アーヴ語がクシュカ語くらいしかないという説もあるし。
う〜ん、分からない人にはまったく分からない話題になってしまった。
百科事典好きとか「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」好きじゃないと分からない世界……。

あるとき、図書館の監督官が同じ行が2ページにわたっている一冊の本を見つけた。まったくの印刷ミスかのように見えたこの一冊は、その言語が何語であるのかわからなかったので、しばらく調査にかけられた。やがてグアラニー語のサモイエド・リトアニア方言で書かれた書物であったことが判明した。それはその地方の図書館の書物の結合法を示すルール解説だったのである。
『バベルの図書館』 ボルヘス

「滅びさった古い崩族の言葉を使うあんたは何者だね?」
「当ててみなさいよ、アヌビス神のヴァル」
『風の白猿神』 滝川羊