『ゲーム開発最前線『侍』はこうして作られた―アクワイア制作2課の660日戦争』新清士

IDGA代表:新清士が2年にわたる取材の末に書き上げた、およそゲーム会社の社長は必読の本。おそらくもっともゲーム開発現場というのがどういうモノか分かる本。

『ゲーム雑誌のカラクリ』『ゲーム屋のお仕事 それでもゲーム業界を目指しますか?』というのは、<内部暴露本>な訳で業界の一助にはあまりならない。まぁ一読すればよい感じ。ただ資料性を含めると上記4冊(夏目房ノ介を入れると5冊)は取っておいて損のない本(のはず)。
要するにゲーム業界が客観的分析を受けた上で、「ゲーム業界論」書籍としてまとめ上げるところまで出来てない【そりゃいい加減なモノはあるけど、注目に値するほんとしてはということ】 白書とかも出始めているけれど、まだ冷静な分析を拒む会社もあるので。あとパソコンからコンシューマーまで包括的に取り上げて書くのに莫大な労力がかかるので。最初の本はみんなそうだ。出してくれる出版社はようやく出てきそうな感じ。
ライトノベル業界論にいたっては、ようやく取材を受けてくれる機運が出来てきたなぁ〜〜ってとこ。そりゃ主観バリバリの本は、講談社親書とかで出ているけどさ、今までは取材さえ頑なに拒んでいたわけだし【いやまだ拒んでますよという声アリ】。