歴代首相の肖像画――ババを引いたのは誰か

ほとんど寝ていなくて疲れ果てているので、頭を使わない政治トリビアを書く。いろんな返事などはとにかく少しでも寝てからね。
さて、ナポレオンの肖像画を見たことのない人はいないだろう。欧米では当代随一の画家に肖像画を描いてもらうというのは、ある種のステータスだ。国家元首や宰相となれば、肖像画の一枚や二枚は必須とも言える。
日本に置いてもそれは同じだ。
首相は肖像画に描かれ、国会議事堂の委員会室に飾られるのだ*1。日本ではほかにこのような感じで肖像画を大きく飾る慣習があるのは(写真に色を塗ったものだが)、大相撲の横綱・ボクシングのチャンピョンぐらいだろうか? たまに地方の学校の校長先生とかが描かれて校長室に飾ってあったりするかもしれないが、基本的に貴族階級のいない日本においては「肖像画に描かれる」というのは、数少ないセレブリティの証と言えるかもしれない。
当然のことながら、首相である以上、当代きっての画家に描かれるのが一般的だ。そのため上野広一、黒田清輝平山郁夫etc.とスゴイ画家が首相の肖像画の制作者として参加している。
また首相の在任中の特徴が現れている場合も多い。海部俊樹は水玉のネクタイをしている。平山郁夫に描かれた竹下登なんかも見てみれば分かるが、おっとりとした感じの雰囲気が出ていて興味深い。
ここにアップした画像を解説すると、左から

である。
よく見ると小渕恵三が手に持っているのが「平成」の額縁であるのが分かる。それは首相になる前のことで、首相時の業績*2とは関係ない気もする。
ちなみに一番右の画像も首相の肖像画だ。

池田勇人はちょっとババを引いたと思っているかもしれない。
林武 作品|絵画買取 査定鑑定相続相談|花田美術
小泉純一郎はどんな感じで描かれ、後世に残っていくのか。興味深いところだ*3

*1:国会議事堂の衆参両院の委員会室には首相以外にも、両院議長や副議長・永年在職議員の肖像画が飾られる

*2:といっても二千円札と沖縄サミットぐらい?

*3:すでに描かれているかもしれないけれど、まだオイラは見ていない

ナイスプロレスラー! 森喜朗の選挙で果たした役割

2005-09-13 - 見えない道場本舗
面白い。確かに今回果たした役割は大きかったのは間違いない。政治家としても生き方としても尊敬できないが、ああいったキャラが「役割どころとしてのポジション」を果たし得たときのPR力の強さを見せつけられた。
史上にたとえると、司馬遼太郎の描く「燃えよ剣」が描くところの近藤勇に近いのだろうか? いや違うな……う〜ん。
オイラに分かる範囲で例えると、ちょっと体育会系が強い小劇団での宴会部長タイプなのだが。おそらく体育会系の小団体において必要なキャラクターなのだろう。
そのためか、プロレス情報に関して強そうな、上記のサイトの執筆者id:gryphonさんやプロレスラーで衆議院議員の馳浩にはその人物像が把握できていると推察する。
立花隆森喜朗を語れないのは、立花隆にプロレスを語れと言っているのに近いのかもしれない。ああ、こう書くとすっきりしたな。

馳浩の永田町通信にもその片鱗が記され、実は前に紹介した政界実録小説「寸前暗黒」でもかかれているんだが、「森は演説はともかく、座談や酒席での座持ちは本当の超一流、天下一品」だそうだ。しかしそのノリで喋っちゃうから失言するとも。
それはそれで問題とは思うが(笑)。