ログインと銀河ヒッチハイク・ガイドとVipperの考察

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」の新訳を買って思い出したのだが、ログインがやたらと「銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」に凝っていたのは誰の影響だったのだろうか。安田均あたり?

読者投稿欄で「四十二です」とか、原文をいきなり載せたりとかハイブロウな遊びをやり始めたのが、新潮文庫・風見潤訳が出た直後だから82年ぐらいか?
読者投稿欄での優越感ゲームとして「銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」が機能するという訳の分からない状況だった。この辺りはオタク第1世代にはインヴィジブルだったんじゃないだろうか。→ログインはともかくココまで大きかったら見えていたか……。

ハッカーに愛された「銀河ヒッチハイク・ガイド
◆追記01
BNN社の伝説のゲーム誌「遊撃手」でもやたらと「銀河ヒッチハイク・ガイドAPPLE版アドベンチャーをプッシュしていた。
◆追記02
PS2、PS3の描画能力を示すデモ画面には、アヒルの玩具が使われた。これは2作目「宇宙の果てのレストラン」と関係ある?
◆追記03
Wikipediaによると、Googleも「銀河ヒッチハイク・ガイド」ネタを好んでいる。Google電卓に、<answer to life, the universe and everything>と入力した時の計算結果だ。
人生、宇宙、すべての答え - Wikipedia
◆追記04
ローグにも「銀河ヒッチハイク・ガイド」からの引用がある。

CINEMA TOPICS ONLINE|『銀河ヒッチハイク・ガイド』六本木ヒルズにて「夜のヒッチハイク企画」開催!!
上のサイトなんかを見ると、六本木ヒルズと銀河ヒッチハイク・ガイドという恐るべきミスマッチが、まるでサブカルオシャレ映画に見えてしまったりして不可思議感を3倍増しにしている。詐欺じゃないかこれは? なんか色々調べて考えてみるに、コンピュータハッカー文化と親和性が強く、愛され作品だったことがわかる。
映画公式サイト:404 Not Found
ちょっと脱線した。投稿欄の時代変遷を見るには、宝島とかVOWとかをもっと検証した方が良いし、このあたりはユリイカの雑誌特集あたりが面白いので参考のこと。
ただユリイカの雑誌特集において、抜けている箇所を一つ指摘。現在、雑誌投稿欄が面白くなくなったというのは事実だ。なかにはない雑誌もあるし……隔世の感があるなぁ。ただユリイカの記事において、03年〜05年の間でもっとも投稿欄的=中高生の優越感ゲームとして機能している存在を指摘できていないのがちょっと残念。
現在、中高生の投稿欄的役割を果たしているのは2chのVipper板とふたば☆ちゃんねるだ。まぁ雑誌特集だからそこまで目配りする必要がないというのも確かなんだけど。
「PNというものがない」「セレクションする編集者がいない」という点において、かつての投稿欄としての機能は違ってきているが、果たしている役割がきわめて近いという点は欠けてはならないと思う。あとは深夜ラジオでの素人の声出演だろうか?
このあたり、中学生の優越感ゲームとして機能する次の存在なんかを展望する必要はあると思う。こーゆーけまらしい関わりがある時期は必要なんよ。
ネットラジオでのけまらしい関わりなどはまた別口で考察。

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)


宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)


銀河ヒッチハイク・ガイド (新潮文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (新潮文庫)