備忘録:14才以下の低年齢層の嗜好

時間がないので短い文章で。低年齢でシスプリを買っている小学生女子がいると言うことで、

  • オタクの腐女子の低年齢化
  • そんな低年齢で、妹萌えなオタク層がいるのか?

と誤読している人がいるが、これは違う。この年齢だとオタクデータベース自体を持っていない。ひょっとすると明確に一般人とオタクを分けることすら小学生では難しいのかもしれない、単に外向的・体育会系的な小学生と、内向的・文化系的な小学生がいるだけで。
ここにオタクデータベース論の根本的な過ちがあるような気がする。あれは20代から30代におけるオタクに適用できる「特殊相対性理論」的な存在であって、「一般相対性理論」ではないのではないかというのが、最近のオイラの考えだ。
ただ昔の子供よりも、今の子供の方が全体的に知識量はより多いかもという気はする。
とりあえず検証の終わっていない印象はさておき話題を戻すと、先の「シスプリは小学生女子も買っている」というのは、単純に身の回りで触れることが出来た「質の高い」コンテンツを面白いと思っているだけのようだ。
別の例をあげれば「マリア様が見てる」にハマっている女子小学生は百合好きではない。単にプレーンに好きなだけ。
テニスの王子様」を好きな女子小学生も、別にボーイズラブが好きだからと言うわけではない(まぁ当然だが)。ちょうど「キャプテン翼」の最初期がそうであったように、男の子の友情モノが格好良いなぁと思って読んでいるだけらしい(まだ検証が必要) BLは男子の友情モノをどんどん深化させていく中で発生したに過ぎないのじゃないかなぁとぼんやり考えているが、これはちょっともう少し時間をかけないと分からない(時間なくて意見聞かなきゃ行けない人に全然聞けていない)
テニスの王子様」が「キャプテン翼」「リングにかけろ」、あるいは「ガンダムSEED」が、「ファーストガンダム」と同程度に質が高いのかという議論はまた別にしておいて、その世代に置いての興味を持ちうる対象コンテンツとして、それらが存在したからヒットしているということなのかもしれない。
一方、高年齢層はそうした「質の高い子供向けコンテンツ」に自身がハマル理由を「子供向けにしておくにはもったいない『リアル感』がある」「これは一般性のある萌え要素を備えている」と案出しているに過ぎないのではなかろうか。
確かにオイラも今、デカレンジャーを楽しく見てるが、その理由を振り返るに「これは大人の鑑賞にも堪えるなぁ」と自分を納得させてみている(笑) あるラノベ作家は「確かに太陽の王子ホルスも、背景の労働争議はともかくとして子供向けに作られているわけだしな」と語っていた。
重要なのは、子供向けの「高品質コンテンツ」ということなのだろう。
もちろん、以上は14才以下のコンテンツを受け取る子供側の受容形態でしかないし、制作している側が、自身の持っている歴史的蓄積やらオタク文脈の流れを無視して良いと言うことではない。それが利用できるのであれば、利用すればよいだけということだ。
つ〜ようなことを考えつつインタビューしてこよう。

あ〜時間がなくてまとまらない。まだ取材対象からすべてのデータを入れた上での考えではないからなぁ。ただ最初に書いた2つの意見は誤読だよということを指摘しておく

ライトノベル完全読本は半年ごとに発行するので

どうしてもニュース性が多くなるなぁ。協力してくれる編集部が爆発的に増えたのでネタはある、書きたい人も一杯いる。だが今回は(も?)時間がない。
天広直人インタビューへの反応は凄い。これと同じクラスの対談やら衝撃的なデータ記事のすっぱ抜きも予定&調整中だけど……時間がなぁ……。