読書

KINOをようやく読めた

本当に時間がないので、ようやく「KINO」を読めた。もうすぐに次号が出ちゃうのね……。色んなインタビューがある中で、いくつかハッとさせられたアハ体験(嘘)があったので備忘録として描いておく。 ①長崎尚志のインタビュー 漫画家は「新しい悪」を描けない…

美術手帖ほかマンガ本を色々読む

積読のままになっていた本を次々と消化していく。美術手帖2月号「マンガは芸術家か? 進化するマンガ表現のゆくえ」を読む。 とくに面白かったのは「マンガ史を変える30人」「椹木野衣×伊藤剛 スーパーフラット以後の漫画と美術」が興味深かった。 前者の記…

内田樹×高橋源一郎対談「竹信悦夫の天才性の解析」を読んだ。

積読になっていた「ワンコイン悦楽堂」を読み終えた。 小学生の頃から「伝説の天才」と言われ、高橋源一郎が作家になる契機を作り、内田樹をレヴィナス研究に導いた”怪人”武伸悦夫が、古書店でのワンコイン本(500円以内で買える本)のみで構成した書評集。 …

和月伸宏『武装錬金 ピリオド』

はてなダイアリー いつも非常に愉しみに読んでいるはてなダイアリーが、武装錬金の最終回について感想を書いている。 結局、仕事が忙しくて「和月伸宏論」の三回目をまだ書けていないのだけれども、このサイトでも和月伸宏と庵野秀明の比較論と時代的気分に…

姉萌え:車田正美

正月に漫画喫茶に行って、リングにかけろ1&2を読んで思ったのだが(←暇なのか?)、車田正美もお姉ちゃん好きだよね。 「リングにかけろ」「聖闘士星矢」でも、「姉は味方で、父は敵」というのが徹底している。 車田正美要素を羅列してみると ①姉萌え。姉…

年輩クリエイターの戦争モチーフを分析してみる

いやもう年末なので、色々とお世話になった方たちへの挨拶回りなんかもしちゃって、それで忙しかったりもするのだけれども、新城カズマさんやるりあ046さんと個別に話している時に出てきた、「年輩クリエイターが自作に描く戦争モチーフ」に関して簡単にまと…

細野不二彦「ヤミの乱破」がスゲェ、必読!!

ついに明かされる「ヨハンセン」の正体。 細野不二彦の「ヤミの乱破」の新展開が面白すぎます。 敗戦後の日本で暗躍する元・陸軍中野学校のスパイたちを描くサスペンスが、本作「ヤミの乱破」。虚実入り乱れる蘊蓄具合がたまらなく面白かったのだが、前回ま…

ライトノベル・SF業界の来年予想(中間報告Ver.)

まだ未整理だけれども、年末に向けての来年のライトノベル・SF業界予想。 とりあえずの中間報告。まぁ年末までにはもう少し情報精度を上げた予測が出せると思う。 ライトノベル・SF業界の来年予想(中間報告) ①ライトノベル作家の淘汰来年中に自分の幅…

DEATH NOTE試論のメモ:デスノートに見られる二つの継承の形

いや、書かなきゃいけない原稿が山のようにあるので、これから更新頻度が異様に落ちるんだけど、ちょっとメモ書き。 次世代の少年モノのストーリー展開の解題 - さて次の企画は 昨日書いた次世代のD.T.ストーリー論をデスノートに当てはめると、ライト側とL…

小川一水論を3行で語る

今まで小川一水は、「新システムで、世界と人を救う」「新システムと人の和で、世界と人を救う」みたいな話ばかり書いてきた。 まぁSF作家の宿痾だから。 でも最新作の「老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))」内…

ようやく家に帰って寝た。櫻田淳氏の本が届いてた。

五日ぶりに家に帰った。14時間も寝てしまったよ。 そしたら家にアマゾンに注文しておいた櫻田淳氏の本が届いていた。たまっていた試写会や原稿を片づけなければならないので、読み始められるのは明日以降になりそうだ。 正直、福田和也の本を色々読んだのだ…

個人的な政治小説の原点「吉里吉里人」

もー青臭くて恥ずかしい限りだが、個人的に政治っぽい……あくまで政治っぽい小説で、子供の時に一番好きだったのは井上ひさしの「吉里吉里人」。 とにかくなんというか、中学校1年生(だったけかな?)の間中、吉里吉里人にハマっていたと言っても過言ではな…

◆エンターテインメント小説の来年度業界予想【中間報告】

本当はエンターテインメント小説全般に広げたいのだけれども、そこまでは文芸編集者や文芸記者の人に聞いて勉強中。そこで、とりあえず主としてはSF・ヤングアダルトの領域からの業界予想を書いてみる。 まだ中間発表もまとめている最中……本当は11月末に出す…

SFが読みたい2006のアンケートが届く

早川書房さんから「2006年度版SFが読みたい」のアンケート用紙が届く。ちょっと落ち着いたら整理しなきゃ。 SF業界のアンケート利権が我が手に!(←大嘘、そんなものありません) そういえばジュブナイルポルノの書評利権が発生しているという噂があった…

ライトノベル完全読本Vol.3発売されました

今回はほとんど任せっきりになってしまいましたが、無事に何とかなりました。 ライトノベル完全読本 vol.3 (日経BPムック)作者: 日経キャラクターズ!出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2005/11/10メディア: ムック クリック: 18,994回この商品を含むブログ (…

新書・雑誌企画で「R25リーダーズレポ」というのを立案

と言うことで、大学生に向けたレポート、あるいは企画に困っている雑誌に向けて一つの企画を作ってみる。 R25を読んでいる層の追跡調査を行うのだ。これはカンだけれども、多分、都市部での若手サラリーマンについての面白い幾つかのデータを集めることが出…

五代ゆうのマジェスティックファンタジー「ISBN:4840114269:title」を読了

id:kagamiさんは、この「パラケルススの娘〈2〉地下迷宮の王女 (MF文庫J)」シリーズを読んだらハマると思うんだけどなぁ。感想はまた書くけれど、箇条書きで。 朝松健の《錬金術》に、荒俣宏の《帝都物語》を足して、美少女ゲームでツンデレというゴージャス…

スピリッツの表紙が木下あゆ美

ちょっとビックリした。なんかこうした方面での露出が多いのは意外な感じ。 後で見ようっと。 ああ、セカンド写真集の発売だからか。 木下あゆ美 写真集 「ラ・ドルチェ」作者: 野村誠一,野村誠一出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2005/10/24メディア: 単行本…

アニメ化はご褒美ではない

先週、某広告代理店と編集者他の呑み会に参加。末席を汚させてもらう。 現在は編集の現場を離れてしまったけれど、昔はぶいぶい言わせていたちょっと尊敬している編集者さんからの金言。 実写映画化、アニメ化は、小説が売れた作家へのご褒美じゃない。 あれ…

「ISBN:4152086483:title」

非常に良かった。リドリー・スコット監督で映画化が進んでいるらしいけれども、確かにドキュメンタリー的な映画を撮ったことのある監督なら撮りたくなる原作であるなと思った。 まだ書いてないけれど「驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!」は、実力…

シャドウ・ダイバーを読み中

待ち時間に少しづつ読み進める。ダイビング免許を持っている者ならば、持っていなくても非常に面白く読めるし、持っているものはもっとずっと楽しめる、迫力のノンフィクション。 シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち作者: ロバー…

「ISBN:4167651521:title」の書評

色々書きたい事はいっぱいあるのだが、ちょっと時間がかかりそう。 とにかく切り口が多彩なので、逆に難しい。ファウンデーションシリーズが大好きなSF読者向けに書くのもいいけれど、それではニッチになりすぎる。エンサイクロペディア・ギャラクティカ、ネ…

「ISBN:4167651521:title」は今年の文庫ベストスリー!

はっきりいってタイトルは最低*1。原題は「The Know-It-All」(物知り顔)で、驚異でも電車男でもない。ダサ過ぎる。 でも内容は最高。どう割り引いても今年読んだ本のベストスリーに入る。 映画化されるそうだが、さもありなん。 この本の序章を読んだら、…

ログインと銀河ヒッチハイク・ガイドとVipperの考察

「銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」の新訳を買って思い出したのだが、ログインがやたらと「銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」に凝っていたのは誰の影響だったのだろうか。安田均あたり?読者投稿欄で「四十二です」とか、原文をいきなり載せたり…

オマケ:野性時代の富野由悠季

国会図書館に通って、政治関連の文章だけを読んでいるのもつまんなかったんで、昔の富野監督の文章を読んでみようと思って野性時代を借りて、「リーンの翼 バイストンウェル物語より」を読んでいたんだけれど、その柱文が面白かったのでmemo。 遂に地上人・…

フルフォードの本を幾つか。

前から気になっていて買っておいた本を読む。 日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)作者: ベンジャミンフルフォード出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/12/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 73回この商品を…

「ISBN:4150308004:title」と「ISBN:4150308039:title」の感想

この辺りをそろそろ書かないといけない。あとは時間だけ。 げんしの光、スラムの夏 (第1回) - 読丸電視行 げんしの光、スラムの夏 (第2回) - 読丸電視行 暫定掲示板

中島らも本を引っ張り出す。

追悼ライブに行って以来、本棚の奥にしまっていた中島らもの本を幾つか引っ張り出して読む。夏だ。 さて次の企画は

モノグラフが最近つまらない

ƒ‚ƒmƒOƒ‰ƒt ライトノベル関連の情報収集で重宝していたモノグラフが、よく分からないのだけれども半年ぐらい前からいきなりつまらなくなった。どうしたのだろうか? こういうニュースサイトは、切り込み具合とセレクションセンスですべてが表現されるのだが…

古い雑誌資料

証言構成『ポパイ』の時代―ある雑誌の奇妙な航海作者: 赤田祐一出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2002/10メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (29件) を見る 仕事資料として。参考になった。