読書
「BLUE DRAGON ラルΩグラド」の月内打ち切りが決定したらしい。「ヒカルの碁」「DEARTH NOTE」の二連続ヒットという、ここ近年ではそうそうなかった小畑健の快進撃も一段落してしまった感じだ。 小畑健の「BLUE DRAGON ラルΩグラド」は重すぎる期待を担える…
いかがわしさをようやくすべて理解できてムチャクチャ面白いな(笑) 考えてみれば小松左京にムチャクチャはまっていたのが、小学校高学年から中学生の時期だったから、エスパイのいかがわしさがわかるわけないか。 ヒロインのマリア・トスティンってイタリ…
伊藤計劃のデビュー作『虐殺器官』を読んだ。 近未来の米軍を舞台にした今までの日本の小説には無かったといっていいミリタリーアクション小説で、一度読み始めたら読み終わるまで本をおけないほどにムチャクチャ面白い。デビュー作からこの作家を追っかけな…
雨宮まみ氏が自身のサイトで述べているが、ひぐちアサという漫画家は、『おおきく振りかぶって』しか読んでいない人には判らないけれど、実はかなりダークサイドを持った漫画家である。 おおきく振りかぶって - 雨宮まみの「弟よ!」 特に8巻では、そのダー…
ネットで決断主義を検索したら、超面白いHELLSINGコピペを見つけたので、ちょっとブクマして引用。 諸君 私は決断主義が好きだ 諸君 私は決断主義が大好きだ 『バトル・ロワイヤル』が好きだ 『リアル鬼ごっこ』が好きだ 『ドラゴン桜』が好きだ 『DEATH NOT…
自意識過剰な非モテ文科系男子が読める面白い本を探すのに常に余念のない私(笑)であるが、先週、「よっしゃー、ガガガ・ルルル文庫を全冊買ったから、これの最速レビューを書こう!」と思っていたのであるが挫折した。 いや田中ロミオは想像していたよりも…
日常の忙しさに忙殺されてしまっていて、ブログの更新が滞ってしまった。とはいえ、この07年5月が終わってしまう前にどうしても書かねばならないことがあるのは、繁雑さに目がくらみつつも、大変喜ばしいことだと思う。 それがSFマガジンでスタートした宇野…
第五十回群像新人文学賞の評論部門の優秀作としてトンデモないのが入賞してしまったので、俺の中のSF業界(笑)に激震が走った*1。群像6月号(講談社)をゲットだ! 小説部門の方は、当選作の「アサッテの人」が抜群に面白い。牧野修さんの電波文の秀逸さに…
乙木が好きな芸能モノコミックに渡辺多恵子の『はじめちゃんが一番!』がある。著者の代表作『ファミリー!』はちょっとバタ臭すぎてあまり好きではなかったのだけれども、この『はじめちゃんが一番!』にはムチャクチャはまった。 はじめちゃんが一番! - Wi…
徳間デュアル文庫より、古橋秀之氏、待望の新作『冬の巨人』が刊行される。早ウリでゲットしたので、早速レビューを言ってみよう! ■『ゲド戦記』DVDより古橋版ラピュタ『冬の巨人』を買おう 古橋秀之という作家は無視できない。 およそライトノベルというジ…
週刊少年サンデーは危機的状況である。去年の1年間で実売が100万部から80万部に落ち込んでいる。 サンデーを支える三人の支柱の一つ、藤田和日郎が講談社モーニングでシリーズ連載を開始する。おそらくクライマックスを迎えつつある犬夜叉が終わったらサン…
書店にいったら売っていたので思わず購入。 個人的に日本語というものをもっとも分かっている小説家の一人であると思っている。田中哲弥ぐらい日本語を縦横無尽に使いこなすことができれば、残りの寿命が半分になってもいいと思っている(どんな死神の眼です…
昨日書いた「星新一 一〇〇一話を作った人」は、ちょっと追加したいエピソードもあったのでこれは後で書こうと思っております。 今日書くのは、その後で読んだ「世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつ…
もうSF好きが買わずにはいられないノンフィクションがとうとう刊行された。つい昼休みに読もうと思って買ったらそのまま夕方までに一気読みしてしまった。 星新一 - Wikipedia ショートショートの名手というよりも、日本におけるショートショートというジ…
どうやら一段落したんで一昨日に続けて長文コラムをアップしてみます。なんで忙しかったのかというと、gingerというwebマガジンでマンガ特集を企画をしていたからなんですよ。 団塊の世代向けのWebマガジンなんだけど、資料的価値のあるデータも掲載できたの…
献本でid:gotanda6さんより、タイアップの歌謡史 (新書y)が届く。 まだ読めていないけれどパラパラと見た感じで大変な労作に感心させられる。これは色んな意味で企画屋の種本になりそうな気がする。詳しい感想はまた後日。 タイアップの歌謡史 (新書y)作者: …
鳴り物のいりで始まった小畑健版のコミック新連載「BLUE DRAGON ラルΩグラド」。面白いのだけれども、さすがに背負わされているモノが大きすぎてその期待を叶えられているのかどうかが結構微妙だなぁという感じもちょっとしてきている。 確認の意味で書くと…
現代を舞台にした魔法モノとして白眉といってもいいだろう。同様の作品はいくつもあるが、非常に余裕を持った書き方をしつつ、頭二つ分、大西科学氏の著作の出来がよい。これを三ヶ月で書けるのか……。 ジョン平とぼくと2 ジョン平と去っていった猫 (GA文庫)…
なんか先週から「医龍」のヤオイ展開っぷりがスゴイ。 いや無茶苦茶面白いし、すごいんだけど……。 でも、さすがに先週と今週の告白シーンの連続はちょっと違うよ(笑) どこの少女漫画か、女性読者62%の週刊少年ジャンプかって感じ(爆) 2ちゃんの図から…
これは後で詳しく書く 大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))作者: よしながふみ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2006/11/29メディア: コミック購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (447件) を見る 鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))作…
身の回りで色んな人が絶賛している。俺も読んだけれどこれはスゴイ。 潜在的にスゴイ力があって、読者を掘り起こす力のある久々の作家が登場した感じだ。 もちろん、ストーリー的にもっと起伏を付けた方が良いなどと未熟なところがあるけれど、恩田陸・氷室…
来月の初旬に毎日新聞が発行する、エンタメ本が出ます。私もいくつか書評を書いたり企画協力をしているので、ちょっと報告まで。 404 - ドキュメントが見つかりません。 何と言っても期待は、よしながふみ×桜庭一樹対談である。とにかくよしながふみの博覧強…
はい! ようやく発表されましたね……っていうか、これもフライングだけど(笑)。 小畑健のDeathNoteに次ぐ新連載はXbox360ソフト「ブルードラゴン」のコミカライズ「ラルΩグラド」。まぁ正式発表じゃないけど、これでようやくブログにエントリができるよ。 …
いったい発売されるのがいつなのかと待ち続けていた「ハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて」(国書刊行会刊、長谷川町蔵・山崎まどか共著)がとうとう発売された。 いや、もうこの本を待ち続けて先月末から書店通いを続けていたのだけれども、よう…
めがきらさんのサイトから、「サイボーグとして生きる」を知り、購入。 著者、マイケル・コロストは、ちょうど彼が胎児であった時に全米を席巻した風疹の大流行によって、難聴者として生まれたのだが、三十代半ばにして突然、聴力を失って失聴者となる。そこ…
基本的に日記を書けなかった10日間ほどはよしながふみを無茶苦茶読み込んでいた……。 もう去年から大ブームが来ているのだけれども、BL出身であるため乙木のアンテナになかなか引っ掛からなかった。「大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))」「愛がなくても喰…
常に次回作がもっとも面白いと言われる小川一水の初単行本「天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)」を読了。 後書きから類推されるように、本作では小川一水がSF的な超技術ガジェットをほとんど使わずに、キャラクターに焦点を当てて描くという今ま…
かなり読みごたえのある2冊。感想は後ほど。 オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史作者: パトリック・マシアス,町山智浩出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/08/09メディア: 単行本購入: 23人 クリック: 385回この商品を含むブログ (121件) を見る …
これはいいなぁ。小松左京の自伝的な本になっているのだけれども、「日本沈没」などを書いた背景での小松左京の思想的位置みたいなのが分かって非情に興味深い。 しかしこれを見ると虚無廻廊の続きについて構想がまだ全然出来ていないことも分かってしまい、…
むう、まだ戦闘が終わってなかったのか! ストーリーが進まないなぁ……。 なんかアマゾンには23巻の画像しかないや。 BASTARD!! 23 (ジャンプコミックス)作者: 萩原一至出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/04/30メディア: コミック クリック: 14回この商品…