読書

高野和明『ジェノサイド』を読み始めて

土曜日出社の前に、昨日買った高野和明『ジェノサイド』をパラリと開く。 ジェノサイド作者: 高野和明出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/03/30メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 333回この商品を含むブログ (154件) を…

細野不二彦を読み直し中

id:gryphonさんが、ブログ更新を控えるかも〜みたいなことを書かれたもので、ファンの私としては、「ならとうとう封印していた細野不二彦論をせざるを得まい!」「横からgryphonさんに突っ込んでもらえれば書けるかも」とか何とか考えて細野不二彦を大量にブ…

コミケには行かずに乱読

会社行って仕事して、色々と本を買い込んで乱読。感想書きたいのがいっぱいあるのだけれども流石に書く暇はないけど。 自衛隊秘密諜報機関 ―青桐の戦士と呼ばれて作者: 阿尾博政出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/05メディア: 単行本購入: 1人 クリッ…

役立つ!「写真で読む昭和史 占領下の日本」とちょっと迷走? 「3月のライオン」5巻

◆簡潔で分り易い、水島吉隆「写真で読む昭和史 占領下の日本」 写真で読む昭和史 占領下の日本 (日経プレミアシリーズ)作者: 水島吉隆,太平洋戦争研究会出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/12/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この…

WORLD WAR Z、すごいお薦めなのにブックマークも、アクセスもあがらねぇ……。

むー、すごいお薦めなんだけどな。ちょっと長文になりすぎたので反省している。 ちょっとまた後でポイントを絞ったレビューエントリか、おちゃらけエントリを書いて復仇を果たす。

新機軸の警察小説の佳作「さよなら、ジンジャー・エンジェル」「プロメテウス・トラップ」

世は警察小説のブームである。この間、警察小説を編集している編集者の人とお話したのであるが、現在の警察小説の番付を言うと 「東西両横綱が、佐々木譲と今野敏。大関が堂場瞬一かな?」 とのことであった。 まぁこれはちょっと今現在により過ぎている気が…

5年ぶりぐらいに買った新紀元社の本が便利なのと戦前外地の鉄道地図

幻想ネーミング辞典作者: 新紀元社編集部出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2009/08/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 70回この商品を含むブログ (19件) を見る 俺の方でタイトル決めをしなければならぬ案件になるやもしれぬのが二つ…

新書を少し

幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)作者: 青木直己出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/12メディア: 新書購入: 9人 クリック: 61回この商品を含むブログ (27件) を見る とらや文庫で江戸の食生活を研究している青木直己氏の本。 紀州和…

面白かった漫画

百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/12/11メディア: コミック購入: 51人 クリック: 540回この商品を含むブログ (231件) を見る シブすぎ技術に男泣き!作者: 見ル野栄司出版社/メーカー: 中経出版発売日:…

関川夏央:『坂の上の雲』の主人公がどうして正岡子規だったのか? ロスジェネとしての「坊ちゃん」

関川夏央の本から備忘録として引用 日露戦争をえがいているはずのこの物語の主人公のひとりが正岡子規であることを不思議に思う方も多いようです。日露戦争が主役であるならば、本来は夏目漱石が出てきたほうがいい。 漱石は戦前の最も重要な時期にロンドン…

『少年の国』と、関川夏央の「坂の上の雲」と日本人

NHKドラマ「坂の上の雲」が良かった。 秋山好古の青年役・染谷将太が印象に残る。NHK少年SFドラマシリーズの主役みたいな清冽さがあった。 総じて青年役がよかったので、第一話はそれを通しても良かったと思う。正岡子規役の香川照之は、たしかに大人になっ…

林譲治『ファントマは哭く』と平山夢明『ダイナー』

ファントマは哭く (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 林譲治出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (20件) を見る 《AADD》シリーズの第三弾。異星生命体のストリンガーがキュート…

友人の死と、初野晴『初恋ソムリエ』と相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』

ネット88の友人であった、F本氏が心不全のために亡くなる。 仮面ライダーの再視聴を私に無理庫裏にさせた恩人の一人だ。 ご冥福をお祈りします。そんな学生時代を思い出しつつ、めだかボックスが買えない人、もしくはめだかボックスが読めない人に進める一般…

新作小説をtwitterで先行公開する試み――SF作家新城カズマ【15×24】

「蓬莱学園」シリーズや青春SF小説「サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)」で知られる新城カズマさんの新作小説が、twitterで先行公開されるという試みがなされていてちょっと注目。 サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)作…

小川一水の新作単行本「煙突の上にハイヒール」。

光文社の小川一水の単行本「煙突の上にハイヒール」が、小川さんの新しい可能性を開いてくれそうで面白い。 煙突の上にハイヒール作者: 小川一水出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/08/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 85回この商…

第四回日本SF評論賞贈賞式で、パラレル・クリエーション的なものの今昔を考えた

1月31日に『第四回日本SF評論賞贈賞式』&『デビュー三〇周年・永遠のSF少年 星敬さんを励ます会』があったので参加してきました。あいにくの雨だったのですが、かなりの人数の参加者が集まり、会場がごった返していました。 来年から選考委員に瀬名秀明さん…

いったい何が起こっているのか、分からない……小説再生工場ッの巻

集英社 小説 新刊 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー えーっと、映画に専念したりとか、PN変えたりとか、なんかだんだんと疑問符がつき始めていたのだけれども、ワケが分からなくなってきた。何が起こってるんですか? やっぱり押井の嫁がいけないんですか?…

かつての「漫画ブリッコ」や「PUREGIRL」を彷彿とさせる双葉社の週刊大衆シャイが興味深い

株式会社双葉社 | 週刊大衆シャイ! いや、忙しいのが一段落してようやくいろいろとネットが見られる環境になってきた。そんな中で双葉社の雑誌とかがちょいと面白いのに気付いたのでメモメモ。 そんな中、6月12日に発売になった週刊大衆シャイが、まだ練り…

日本の《ご隠居》内田樹の定義する「自立」と「ヤクザ渡世」

日本的な賢者ってのは、「熊さんとご隠居」における「ご隠居」みたいなものの訳だが、ここ数年、内田樹ってそのポジションを堅持し続けているってのがスゴイよな。 それをブログで維持できているというあたりが新しいのだけれども、位置づけはきわめて古典的…

テッド・チャンの弁ではSFじゃないが、魔乳秘剣帖2巻は伏線満載で面白い。

SFマガジン1月号に掲載されたテッド・チャンのインタビューに依ると、 魔乳秘剣帖はどう定義してもSFではない (テッド・チャンの定義) のだけれども(どういう枕だ)、メッサ面白い。 よしながふみの「大奥」だけじゃ駄目! 山田秀樹「魔乳秘剣帖」は時代…

「サーバーは衛星軌道がいいか」 ゲーム開発ではなくコンピューター開発者であった久夛良木健の栄光と没落の軌跡が分かる良書が登場!

【この本はムチャクチャ色んな話題があるので一度にアップできないためちょっとづつ改訂してきます】 乙木はある時期からちょっとソニー嫌いになったのだけれども、PlayStation1のころはむしろソニーが好きだった。ふり返ってみると気分的な転換は久夛良木…

週刊少年サンデーと革命漫画の系譜

昨日の続き。 サンデーって頭の良い子御用達だから、暴力漫画は少ないんだけれども、「若い子の暴力衝動のガス抜き」として、《革命漫画》《武術漫画》というのが延々と続いてきたと思う。 頭の良い男子の欲望を 暴力衝動→社会革命マンガ 性欲衝動→脱臭され…

小学館のデスノートパクリ編集は、ヘソ噛んで東京マンガカルテットに教えを請え!

更新できないけど、死んでません! なんかすげぇ久しぶりにコンビニ行ったよ、そしたらこんなことになってるし。 痛いニュース(ノ∀`) : 「デスノート」に酷似(?)した漫画がサンデーで連載開始 - ライブドアブログ いや、マジでスゴイよ。コレ……。 伊坂原作…

「HEROES/ヒーローズ」と「惑星のさみだれ」

「HEROES/ヒーローズ」が第五話まで終了。 今までは偶然にしか会わず、単独でしか能力を使わなかったキャラクターたちが、意図的に協力し合って能力を使い出す。と同時に「チアリーダーを救え、世界を救え」という中目標が提示されるターニングポイントの回…

今日の伊集院光ラジオに柳川房彦(新城カズマ)が出演!

今日の「伊集院光・日曜日の秘密基地」に柳川房彦(新城カズマ)が出演します! なんと「蓬莱学園」の話をするということ。という訳でようやく落ち着いた乙木としても、これは聞かざるを得ない! ちょっと録音できる環境が今手元にないんだけど、だれか録音…

真山仁「ハゲタカ」のリン・ハットフォードは究極のツンデレ過ぎ!

この三連休は仕事しながら、待ち時間に遅ればせながら真山仁がハゲタカファンドを描いた「ハゲタカ」「ハゲタカ2」と日本のエネルギー開発事情を描いた「マグマ」を読んで過ごす。 NHKオンライン ドラマを見て気になっていたんだけど面白い! ドラマの方で…

「惑星のさみだれ」の男性キャラを考察してみる(前篇)

ここ一週間、やたらと本を買って読みまくっていた。夏休みが近いからって事ではないけれども、大きな冒険物語のようなものをセレクションして集中的に読んでみた。 田中芳樹 「月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)」 子ども向けの作品であるが、キングコングのノベ…

北村薫が受賞したら藤井美菜にコメントを……

求めようと思っていたが、まさかこうなるとはなぁ。北村さんか松井さんだろうみたいなのは聞いていたけれど、同時受賞かと思っていた。 芥川賞の方は、全部読んでなかったけどなんとなくこうなるんじゃないかなという感じがそのまま当たった。

古橋秀之&秋山瑞人と師匠・金原瑞人、三氏の鼎談から知ったこと二題。「秋山・古橋パロディ事件」と「古橋レンズマン」の件とか…。

ちょっと某企画のために面白エッセイストをリストアップするという作業に取りかかっている。乙木の趣味は非常に古くて、一番好きで読み込んだエッセイストが誰かというと、狐狸案先生・遠藤周作とかドクトルマンボウ・北杜夫になってしまうのである。むぅし…

トランスフォーマーのノベライズ2冊と吉田アミ「サマースプリング」

週末とにかくドタバタしていたのだけれども、なんとか3冊読書をこなす。 トランスフォーマー (ハヤカワ文庫SF)作者: アラン・ディーンフォスター,Alan Dean Foster,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回…